飲酒運転警告の看板、丁寧な表現では効果なしで、こんな文言に・・・
2009年01月16日付 Zaman 紙
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アンタリヤ警察は「飲酒運転をしないでください」という警告看板が効果的でないとし、別の興味深い方法をとった。街で最も交通の多い通りのひとつに「飲酒運転は愚かな行為である」と書かれた大きな看板が掲げられた。ドライバーの一部がこの看板を効果的だとみなす一方で、一部はやり過ぎとみている。
代表的な観光地であるアンタリヤはアルコールの消費量が非常に多い都市である。このことは交通の点で深刻な問題をもたらしている。とりわけ夕刻、取締りを行っている交通課の警察官はその職務の大半をアルコール検査に当てている。それにも関わらず、飲酒運転を減らすことができないでいる。県警は最終手段を「飲酒運転は愚かな行為である」という看板に見い出した一方で、この警告を見た市民は異なる反応を示している。
ムザッフェル・ケシェンさんは、たまに酒は飲むが一度も飲酒運転をしたことがないと明言し、看板の文句はぴったりだと述べている。また、アルコールは人の判断力を鈍らせるであろうと述べ、看板の掲載を次のように支持している。「飲酒運転をする人には現実的でない勇気がもたげてくる。これは高速運転と危険な行動をする可能性を高める。そのため交通事故の危険性が増す。このようにきつい表現を用いることでこの問題を緩和することができる。警察はこの看板をもっと増やすべきだと思っています。」また、ドライバーのファトマ・クリニケチさんは看板の文句がきつく、心を傷つけると述べている。
アンタリヤ警察のフェイズッラー・アルスラン県警本部長は、飲酒運転は異常な行為だと述べ、次のように語った。「事故を起こすかもしれない、免許を剥奪されるかもしれない、自分と愛する人々に危害が及ぶかもしれない、ということを知りつつも飲酒運転をしているのならば、愚行といえる。むしろ異常な行動である。人命を狙い定めているのです。誤解しないでいただきたい、飲酒行為ではなく、飲酒運転が愚行であると言っているのです。」
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翻訳者:百合野 愛
記事ID:15584