財政破綻の間際にある日本は、融資を得るために様々な方法を模索している。各国は自国の負債問題が大規模な経済危機に繋がらないように、それぞれ興味深い方法で融資の調達に奔走している。そうした中、世界第三位の経済大国である日本は、国債の販売を促進するために大変特異な広告キャンペーンを打ち出した。
「性を商売道具にしている」とは、特に文学の分野においてベストセラーになるために安易な方法にうったえる作家を批判する際に用いられる表現である。商売における性的関心の潜在力を認識している日本の財務省は、この問題(批判する際に用いられる表現であること)をあまり深刻に捉えていないようだ。
財務省は今週の初め、国債を売るために日本で発行されている雑誌に性的な内容の広告を掲載し始めた。広告では、一人の男性が裸の女性たちと札束のプールに入って泳いでいる。広告の別の箇所には、倹約的な夫を探している日本の女性たちの姿が描かれている。
テレビ局の取材に応えた人々は、日本は資金不足に陥っており、現在支出は収入の二倍以上であると話した。
格付け機関も、日本政府が負債を減らすための行動を起こさない限り、国の格付けを落とすと警告した。スタンダード&プアーズは、今年一月の予算案の成立が遅れたことを理由に日本に関する見通しを改めた。
今年日本銀行の支出は96兆円と発表されたが、同行の実際の支出はその二倍であるとされる。
菅直人首相は、国債の負担を管理できなければ破綻しうると発言し、これは世界第二位の経済国への道を歩む日本が深刻な国債問題を抱えているとの印象を強め、近いうちにギリシャと同じような悲劇が再び世間を騒がすのではないかという憶測を招いた。
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[訳者注]
日本の財務省が国債の販売のためにさまざまな宣伝を行っていることは周知の事実ですが、本記事にある「一人の男性が裸の女性たちと札束のプールに入って泳いでいる」写真を用いた宣伝の事実はないようです。しかし、ミッレト紙の紙面では、そのような写真が掲載されています(下記「この記事の原文はこちら」から確認できます)。基本的に誤った内容の報道と思われますが、トルコの大手新聞にこのような日本関連の記事が掲載されたという事実の紹介として翻訳しました。
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翻訳者:篁日向子
記事ID:19418