ドイツ・ケルンエクスプレス紙見出し「全員に少しづつ、トルコ人の血」
2010年10月30日付 Milliyet 紙
石器時代にヨーロッパで生きていた人間の祖先がアナトリアや中東から移住してきたかもしれないという考古学の発見を、独新聞は「全員に少しづつ、トルコ人の血」と言う形で報道した。
ドイツやヨーロッパ地方に紀元前7000年に入った農耕民族は、アナトリアや中東地域から来たことが証明されたと発表された。
■皆少しだけトルコ人
独ケルンエクスプレス紙は「全員に少しづつ、トルコ人の血」と題した記事で、マインツ大学の考古学者のヨアキム・ブルゲル教授の石器時代の化石に関する研究によれば、当時の人々は西アナトリアからヨーロッパに移住してきたことが明らかにされたと報じた。
■西の動物がヨーロッパにどうやって来たか
ブルゲル教授によると、当時アナトリア・中東地域からヨーロッパに来た人々は家畜も一緒に連れてきたという。(ヨーロッパの)定住民との接触はほとんどなかった。ブルゲル教授によると、この調査の本来の目的は、一部の動物がヨーロッパへどのように入ってきたかを調べることだった。
■染色体を調査
これまでの調査でもヨーロッパ各地の1500人を超える男性のY染色体を調べ、多くが約10,000年前にヨーロッパへ中東から移住した裕福な農民の子孫だったことが分かっていた。
英国ライセスター大学によって行われた遺伝子調査は、ヨーロッパ人男性の遺伝子が、「肥沃な三日月地帯」と呼ばれるエジプトから東地中海を通りアナトリアへ跨る地域の人々のものと類似していることを明らかにした。
調査では約1億1千万人のヨーロッパ男性にあるR1b1b2と呼ばれるY染色体の遺伝状況が分析された。
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翻訳者:熊谷沙織
記事ID:20550