国際医師連合メンバーの医師らは、トルコに集まり「中東核兵器廃止会議」を開催した。
「核兵器の撤廃と、中東における平和と健康のための戦略」と題されるワークショップにイスラエル、イラン、エジプト、イギリス、アメリカ、ハンガリーのような11カ国から医師が参加した。
「核の危険に反対し平和と環境を求める医療従事者協会(TÜSED)」の会長であるデルマン・ボズトク氏は、アンカラ医師会においてワークショップの結果報告をして、このワークショップは同じテーマで行われた4度目の会議であると述べた。
各国政府が今日までに核兵器撤廃について行ってきた約束を遵守することを望むというボズトク氏は、現在発生している紛争が、銃ではなく外交で、つまり平和的な方法で解決されることを望んでいると述べた。
ボズトク氏は、平和と国際法の精神への回帰の呼びかけを行った、と述べた。核兵器撤廃に関する条約に多数の国家が署名をしたと述べるボズトク氏は、核兵器の制限と核軍縮条約を各国が忠実に守り、それに従うことを望んでいると主張した。また、ボズトク氏は、大量破壊兵器が完全に禁止され撤廃されることを求める全条約が守られることを望むと述べた。
ボズトク氏は、NATOのミサイル防衛システムの一環としてトルコへレーダーが設置されることに対して、このようなシステム配備には反対であると言及した。ボズトク氏は、この配備が核軍縮ではなく核武装を奨励し、一種の脅迫であるとし、それゆえトルコにおけるミサイル防衛システムがすぐに撤廃されることを望むと述べた。
地雷についての協定に全ての中東の国が従うことを要求すると述べるボズトク氏は、小規模な兵器にも反対だとし、それが紛争や大規模な戦争につながるプロセスであると述べた。ボズトク氏は、小規模兵器が禁止され、中東地域での売買が防止されるよう求めていることを強調した。
そして、トルコが地震地帯に位置しているにもかかわらず原発建設が強く求められているとし、世界で原発建設否定の決定が行われているとき、トルコでも建設を望んでいないと述べた。この地域における原発建設計画を放棄して、再生可能なエネルギー問題について予算が配分されることを要求すると述べた。
健康の実現が基本的な目標であると述べるボズトク氏は、中東と先進諸国を比べても、また、同時期に全ての国のそれぞれの地域の中を比べても、保健状況レベルに大きな差があると述べた。阻止できる病気が高い水準で蔓延しており、基本的な健康サービスの実現を全ての国がただちに行うべきだと述べた。
ボズトク氏は、イスラエル・パレスチナ問題やユダヤ人・アラブ人紛争についてもふれ、政府が愚かにも行っている紛争状況を我々は認めない、我々は皆友であると述べた。
全中東地域の医師を代表し、パレスチナ人のそばにいることを強調すると同時に、彼はイスラエルで、エジプトで、中東の全ての場所で困っている人たちのそばにいると述べた。
デルマン・ボズトク氏は、会議に参加した人たちはそれぞれの国に戻り、所属している団体で結果を共有化すると述べた。
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翻訳者:福地夏美
記事ID:24928