人権高等弁務官:シリアの子供に対する虐待の恐るべき証拠・・・アル=アサドに責任
2012年03月29日付 al-Hayat 紙
■人権高等弁務官:シリアの子供に対する虐待の恐るべき証拠・・・アル=アサドに責任
2012年3月29日『アル=ハヤート』
【ダマスカス、ニコシア、ベイルート:本紙】
ハマ近郊カラアト・アル=ムディークの町への侵攻後のシリア正規軍と離反兵の間で激しい戦闘が続く中、ヒムス、ダラア、イドリブでは軍事作戦が続いている。国連人権高等弁務官ナビ・ピライは以下のように述べた。シリア大統領バッシャール・アル=アサドは彼の軍隊に対して命じたことに直接の責任がある、と述べた。弁務官はBBCに対して、「事実、治安部隊が行った多くの侵犯行為の事実に関する十分な証拠があり、それらはより最高位からの指令を受けたものに違いない。」と説明した。
また、「治安及び軍の情報部の4部門が彼に対してレポートを直接提出している。このことは、人権侵害の犯罪が行われたことについての特別会議において調査しなければいけない種類の問題であり、(中略)指導者の責任である。」と付け加えた。
「政府は、市民社会の中に武装した複数の個人がおり、またテロ活動家も存在すると言う。これは人口密集地域において市民に向けて重兵器を使用した攻撃を仕掛ける口実にならない。またこれは国際法のもとでの犯罪である。」と続けた。また、彼女はシリアの複数の拘置所において子供たちが不当な扱いを受けていることに対する、恐るべき証拠を見た、と述べた。
さらに彼女は「これは恐ろしいことである。子供たちは膝を弾丸で撃たれ、大人と共にまさに非人間的な状況に置かれ、医療処置を否定されたり、捕虜として、あるいは情報入手のため拘留されている。」
ハマでの展開に関しては、ハマの革命指導評議会の広報室メンバー、アブー・ガズィが語ったところによると、「正規軍は、朝6時(GMT4時)ごろ、装甲車と重火器によりカラアト・アル=ムディークとその周辺の村を襲った。(中略)町の外郭に戻る前にも再砲撃を行った。」また、「自由軍による抵抗は今も続いている。」と指摘した。また離反兵は、攻撃と撤退を繰り返しながら正規軍と戦っている。」と説明した。
またアブー・ガズィは、「町は17日間包囲され、砲撃にさらされている。」とし、城塞遺跡が数日間にわたり正規軍の砲撃にさらされていることも指摘した。
(後略)
翻訳者:山﨑やよい
記事ID:25936