シーメンス、輸出機材に爆発物を仕込んだとの嫌疑を否定

2012年09月24日付 Jam-e Jam 紙
 イランは土曜日、核計画用にイランが輸入した機材の中に小型の爆発物を仕込んだとして、ドイツのシーメンス社を告発した。これに対し、シーメンス社はこの嫌疑を否定した。

 国会議員のアラーオッディーン・ボルージェルディー氏が明らかにしたところによると、イランの治安当局がこの爆発物を発見し、爆発前に処理を行ったという。機材に仕込まれた爆発物は、イランのウラン濃縮施設に害を与えることを目的にしていたと、当局は考えている。

 ボルージェルディー氏はこの爆発物の作動の仕方について、「この爆発物は、ある特定の場所に取り付けられると爆発する仕組みになっていた。しかし、イランの専門家の機転によって、爆発物は発見された」と説明した。

 一方、シーメンス社はイスラーム革命以降、同社はイランと協力関係を有したことはないとして、この嫌疑を否定している。ミュンヘンにあるシーメンス社の広報担当者Alexander Machowetz氏はこの件について、「シーメンスは当社に向けられた嫌疑を否定し、イスラーム革命以降、イランとは原子力の分野で協力関係を有したことはないことを強調する」と述べた。

 これに対し、国会の国家安全保障外交政策委員会の委員長を務めるボルージェルディー氏は、爆発物を仕込んだとしてシーメンス社を非難、同社に対して〔納得のいく〕説明を求めている。

 なおこれより前にも、特定の一部ヨーロッパ諸国が不備のある機材をイランに売りつけていることを、一部のイラン当局者が明らかにしたことがある。それによると、イランの核計画を助けるのではなく、逆にそれに害を与えるべく、アメリカのスパイ機関やヨーロッパ諸国政府の監督の下で、イランに不備のある機材が売却されているのだとされる。


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翻訳者:ペルシア語記事翻訳班
記事ID:27693