国会国家安全保障委員長「カザフスタンでの協議では制裁解除を追求」
2013年02月25日付 Mardomsalari 紙
イランと「5+1」(安保理常任理事国5カ国とドイツ)との協議がカザフスタンのアルトマイで開催されることが予定されるなか、この協議をめぐっては国内外でさまざまな議論・分析が依然として続けられている。
国会の国家安全保障・外交政策委員会の委員長は、カザフスタンでの「5+1」とイランによる協議が目前に迫っていることについて触れ、「核問題では、〔イランの活動は〕明瞭かつ透明で、国際原子力機関(IAEA)の査察官ならびにカメラによる監視下にある。それにもかかわらず、イランに対して国際的な制裁が科されている。これは、イラン国民に対する抑圧であり、交渉団はカザフスタンでの協議において、必ずやこの制裁の解除を追求することになるであろう」と述べた。
アラーオッディーン・ボルージェルディー氏は囲み取材の場で、カザフスタンでの協議が目前に迫っていることについて触れ、「イラン・イスラーム共和国は5+1グループと行ったこれまでの協議と同様に、協議では明瞭かつ透明で、堅固な道理が追求されるべきであり、そのような協議であるならば、イランはその継続を決して拒否しないということを基本方針として、カザフスタンでの協議を受け入れた。もしカザフスタンでの協議で何らかの結果が得られるのであれば、それはしっかりとした道理が相手側の言動を支配していることが条件となる」と述べた。
国家安全保障委員会の委員長は加えて、「しかしながら、もしこの協議で〔5+1が〕これまでの主張を繰り返すようなことになれば、この協議では如何なる結果も得られないだろう。しかし、もし彼らがNPTとIAEA規則の枠組みの中で、道理に合った新たな議論を提起するのであれば、そして彼らから対話・協調のサインが見られるのであれば、協議はこれからも継続されるだろう」と語った。
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ボルージェルド選出の国会議員である同氏は、アメリカはNPTを踏みにじっていると指摘し、「アメリカはNPTの第6条を履行していない。同国は自らが保有する核兵器を削減し、そして完全に廃棄することによって、世界を危険から解放する義務がある。ところがアメリカは何千発もの核爆弾を保有しているにもかかわらず、未だに新たな〔核〕実験の実施や、新世代の核爆弾の製造にいそしんでいる」と述べた。
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翻訳者:8410016
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