シリア内戦下の子どもたち(2):母国でも難民受入れ国からも出生証明を得られず

2014年02月18日付 Jam-e Jam 紙

【ジャーメジャム・オンライン】国連は、先にシリアの現状に関する最新の統計を発表し、シリアの子どもたちは日ごとに学校へ通うことができなくなっていると報告した。同時に、18才以下の子どもたちによる不法移民と非合法の活動も、増加していると述べた。

シリアの内戦の結果、国外脱出や離散を余儀なくされているシリア市民は少なくとも250万人とみられており、その約半数が就学年齢に達した子どもたちであるとみられている。

これらの子どもたちが最も多く流入した先はレバノンであり、30万人に相当するシリアの子供たちがレバノンにいると推定されている。また、トルコとヨルダンにも、18才以下のシリアの子どもたちが多くおり、50万人近い18才以下のシリア人児童がいると見られている。

シリアからの亡命者・移民・難民を示すデータが日ごとに増加傾向を示している一方で、正確な数字は国連の統計センターは把握できていない。

国連が得ているデータから分かるのは、シリアの内戦の結果、7万世帯近くが、父や庇護者を失ったという事実である。

また、多くの子どもたちが、難民キャンプで、出生証明書やIDカードをもたぬままに産まれた。そして、[難民を受け入れている]各国政府は、彼らに出生証明・身分証明ID等を発行しようとはしないのである。シリアの内戦勃発以降に生まれた子供たちの77%が出生証明書や身分証明IDを持っていない。

なお、いくつかのネットサイトは、右の写真[詳しくは本記事前篇を読む]が事実を写したものではないとしている。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。


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翻訳者:8400002
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