ロウハーニー大統領「核のアパルトヘイトには屈しない」

2014年05月12日付 Jam-e Jam 紙
http://www.president.ir/より
http://www.president.ir/より
医療・健康分野における核の三つの成果が昨日、大統領出席の下でお披露目

 大統領は「核技術の分野での後退はない」、「科学および核のアパルトヘイトには屈しない」と強調した上で、「我々は政治的・法的分野で、新しい前向きなステップを取りたいと考えている」と述べた。

 イラン国営通信の報道によると、ハサン・ロウハーニー大統領は昨日、医療・健康分野で獲得した三つの新たな核の成果を発表するセレモニーで、「われわれは平和的核技術の獲得、そしてこの偉大なる国民のあらゆる法的権利の実現を追求しているし、これからもそうするつもりだ」と付け加えた。

 大統領はさらに、「われわれは〔世界の〕すべての諸国民は国際法の下で平等であると考えている。誰かが他の誰かよりも優越しているというようなことはない。イラン国民は差別には屈してこなかったし、これからも屈するようなことはないだろう。しかし同時に、違法な行為を追求したことも、これまで一度もない」と強調した。

〔‥‥〕

 国家安全保障最高評議会の議長でもある大統領はさらに、「我々が世界に対して言いたいのは、われわれの獲得した技術は真正かつ健全なものだ、ということである。3.5%のウラン濃縮活動のことについて言えば、われわれにはそれが可能である。もし必要であれば、20%の濃縮も行う」と続けた。

「合法的なあらゆる研究活動を継続する」

 ロウハーニー大統領は医療・健康分野における三つの新たな核の成果を披露するセレモニーの続きで、「《深慮と希望の政府》〔※ロウハーニー政権のキャッチフレーズ〕は合法的なあらゆる研究活動を継続してきたし、これからも継続するつもりだ。このことは、西洋諸国も東洋諸国も、5+1グループ〔※国連安保理常任理事国とドイツ〕も、またその他すべての国が知るべきことだ」と述べた。

〔‥‥〕

 ロウハーニー大統領は続けて、「われわれは世界に対して、われわれの行っていることは合法的であり、NPT(核拡散防止条約)や保証措置協定、国際的なルールの枠組みに則ったものであることを証明するつもりだ。これまで何度も言ってきたことだが、われわれが違法な行為や核兵器の獲得を追求したことはないし、そのことは今も変わらない。このことは今も、そしてこれからも言い続けるつもりだ」と語った。

 ロウハーニー大統領は「我々は大量破壊兵器を求めてはいない」と強調した上で、「イラン国民が大量破壊兵器を追求したことは、これまで一度もなかったし、それをイスラーム法上、正当なこととはみなしてこなかった。この国の最高指導者も金曜礼拝での説教で、その旨〔=大量破壊兵器はイスラーム法上禁止されているという内容〕のファトワー(教令)を明確に表明した。それも昨日、今日のことではなく、何年も前のことだ」と言明した。

〔‥‥〕



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。


関連記事(ハーメネイー最高指導者「核の成果を中断することはできない」)
原文をPDFファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:8410141
記事ID:33984