文化遺産庁の専門家ら、および、歴史遺跡修復の専門家らの見解によれば、ペルセポリスの雑草を取り除くためにこれまで用いてきた様々な方法は、決して適切で科学的なものではなく、それが長い間にこの世界的建築物のレリーフが失われた原因である。一方、ペルセポリスの担当者らは、彼らの除草方法は専門家によって認められたものあると信じている。
ペルセポリスの除草作業は数日前に文化遺産庁によって終了したが、一方でこの作業は歴史的遺跡の風化・破損の専門家にはあまり歓迎されなかった。
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専門家らによれば、ペルセポリスの除草作業は終了したが、本来、これらの作業は年末年始[西暦の3月]には完了しているべきなのだ。草がレリーフに根を喰い込ませた後に、それも表層的にのみ除草が行われるべきではない。なぜならこうした過程が続くと、長期間にわたって草の根が残るため、石や碑文が破損していくのである。
化学的な除草剤を用いることや、遺跡の全範囲で同じ除草方法を用いることについては、文化遺産機構の側から専門家が唱える、別の批判でもある。
こうした中、ペルセポリス世界遺産拠点の責任者は、石と石の隙間に生える草の好ましくない影響について、こう語った。
石と石の隙間の奥深くで、草が成長し根を張わせることは、遺跡の破損や変形を引き起こす。雑草の生長が直接、建造物に被害を及ぼしてしまう地域では、除草作業時の遺跡への被害を防ぐために、作業員らに対し必要な教育を施すと同時に、石の隙間やレリーフに生えた草を除去は、手作業で行われる。
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ペルセポリス世界遺産拠点の責任者は、なぜこの季節に除草活動が終了するのかという質問への返答のなかで、こう説明している。
この作業を行うためには予算が必要であるが、費用の確保のため常に行政上の事務的な手続きに手間取るため、長い時間がかかってしまうのだ。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。