女性詩人ベフバハーニー埋葬式、古典歌手らがリサイタル

2014年08月22日付 Hamshahri 紙

【ハムシャフリー・オンライン】女性抒情詩人スィーミーン・ベフバハーニーの遺体は作家や詩人・芸術家らが参列するなか、ヴェフダト・ホールからベヘシュト・ザフラー墓地の詩人の家族の墓へと運ばれた。

IRNAはこう報じている。

この埋葬式で、故ベフバハーニーの家族も参列し、アボルハサン・タマーミー氏(娘婿)とアリー・ベフバハーニー氏(長男)が言葉を述べた。

また、歌手のシャフラーム・ナーゼリーやホマーユーン・シャジャリアーン、セッディーグ・タアリーフ[いずれもイラン古典音楽の声楽家]が、ベフバハーニーの詩を歌唱した[※]。

スィーミーン・ベフバハーニーは、8月19日の未明、87才で心臓と呼吸の停止により、テヘランのパールス病院で死去した。

ベフバハーニーの親族によれば、彼女の遺体は、本日、ベヘシュト・ザフラー墓地内の家族の墓に埋葬される予定である。

スィーミーン・ベフバハーニーの葬儀は、土曜日[8月24日]の11時から12時半まで、シャフラケ・ガルブ(West Town)の集団礼拝モスクにて執り行われる。



※訳者注:ベフバハーニーをはじめとする現代詩人の良く知られる作品は、多くが、楽曲を付けられ古典音楽の声楽家や人気歌手らによって歌われ、愛されている。

上記の埋葬式でシャフラーム・ナーゼリ―が歌った「祖国よ、再び君を!」の詩(抜粋)は、以下。映像はこちら(弔辞と歌、ケータイで動画撮影しながら唱和する多数の参列者ら)

再び君を造り直そう 祖国よ!
   たとえこの身を礎にしようとも
柱を君の屋根に接ごう
   たとえこの骨を礎にしようとも

再びその匂いを嗅ごう 君に咲く花を!
   君の若者たちが望むとおりに
再び洗い流そう 血まみれの君を!
   この止まらぬ涙で
[…]
再び力を授かろう
   たとえ私の詩が血となろうとも
再び君を造ろう! この身に変えて
   たとえこの力の限界を超えても

【出典】鈴木珠里ほか共訳『現代イラン詩集』(新・世界現代詩文庫8)土曜美術社出版販売 (2009)


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翻訳者:幽寂閑雅
記事ID:35196