【ジャーメ・ジャム・オンライン】国会議長はイランと5+1グループとの核交渉について、「交渉の延長は賢明な措置だった。というのも、両者間の対立を解消するためには、時間が必要だからだ」と述べた。
アリー・ラーリージャーニー国会議長は本日夕刻、「立法権バスィージ隊員」らの前で、イランと5+1による核交渉について触れ、自らの力を頼りとする精神こそが今あるような段階に国を押し上げたのだと指摘した上で、「教育レベルの高いイランの若者たちは、大変な努力によって、核技術を手に入れた。プロパガンダによって、時にこうしたことが別様に示されてしまうこともあるが、しかし核技術のことをよく知る者たちは、このことで重ねられた苦労はジハード的な苦労であったことを知っている」と述べた。
国会議長はウィーンでの核交渉によって得られた結果について、「交渉の延長は賢明なことであると考える。というのも、交渉が政治的なものであり、すべての側面が曖昧なまま意見対立が残っているような場合、より正確に検討を行い、協議を重ねるための時間が必要となるからだ」と言明した。
同氏は、核交渉で今後の糧となるのは国民の支持と国内の連帯、そして内なる可能性への信頼であるということに注意しなければならないと強調した上で、「交渉が始まった時から言われてきたように、内なる可能性を信頼しなければならない。これこそ、バスィージ的な思考の一部なのである」と述べた。
国会議長は、もし自らの力を頼りとする気概が国民精神のなかに存在していなかったならば、国民は他国に対してこれまでとは異なった行動を取っていただろうと指摘した上で、「敵に対する国民の誇り高き運動、そして力にものを言わせる者たちに対する彼らの抵抗は、自らの力を頼りとする精神あればこそである。自らを頼りとしようとする国民にとって、こうした特質は欠かすことのできないものだと言えよう」と付け加えた。
ラーリージャーニー氏はまた、国会の職員の8割がバスィージ隊員であることは、立法権にとって極めて重要かつ誇り高いことだとした上で、「イマーム〔・ホメイニー〕がバスィージを創設した当初、この運動がさまざまな面で国に重要な活力をもたらす成熟した潮流になるとは、誰にも想像できなかった」と付け加えた。
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ラーリージャーニー氏は、イラン・イスラーム共和国体制が手に入れた重要な成果の一つとして「バスィージ主義」があり、それは様々な問題について明察なるビジョンを持ち、国に対して責任感を抱く際の基礎となっていると指摘した上で、「自己犠牲の精神もまた、バスィージ主義のもう一つの特徴である。これらの特徴の融合がバスィージ主義を強力なものとしているのだ」と語った。
(イラン国営放送報道センター)
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。