イスラーム革命最高指導者は、アメリカが〔中東〕地域の諸問題、特にイラン問題で次々と失敗を繰り返している原因は、こうした計算違いや戦略上の間違いにあるとの認識を示した上で、「こうした間違いの例として、数日前のあるアメリカ当局者の発言を挙げることができよう。この人物はその際、イラン人たちは核交渉で手をふさがれている、苦境に陥っていると発言したのである」と述べ、さらに「バフマン月22日〔西暦2月11日の革命記念日〕、あなた方はイラン国民がどれだけ〔革命記念パレードに〕参加するかを目の当たりにするだろう。そのとき、イラン国民の手はふさがれてなどいないということが明らかとなるだろう」と強調した。
同師はさらに、「イラン国民の手も当局者の手も、決してふさがれてなどいない。このことはすでに実際に示してきたし、今後も自らのイニシアティブと勇気によって、それを示していくことになろう」と指摘した。
革命最高指導者はその上で、「今苦境に陥り、困難に直面しているのはアメリカの方である。〔中東〕地域およびそれ以外の地域における現実が、そのことを証明している」と付け加えた。
アーヤトッラー・ハーメネイー閣下はシリアやイラク、レバノン、パレスチナ、ガザ、アフガニスタン、パキスタン、さらにはウクライナでアメリカが喫した政策上の敗北について言及し、アメリカ政府に向けて「長年にわたって次々と敗北を喫してきたのは、あなた方である。それに対し、イラン・イスラーム共和国はこの間、進歩を遂げてきたのであり、三十数年前とはまったく比べものにならない状況にあるのだ」と強調した。
同師は科学技術やさまざまな社会・国際問題でイスラーム共和国が遂げてきた大いなる進歩と、〔イランの中東〕地域での大いなる影響力、そして若者たちの心に革命の基礎が浸透していることについて触れ、「イラン・イスラーム共和国はさまざまな経験から得られたこの貴重な財産によって、力強く進歩を遂げているところである。この根源を絶やすことのできないアメリカは、今やイスラーム共和国体制を甘んじて受け入れざるを得ないのであり、政治、安全保障、経済、文化の面での彼らの計画も、この進歩を阻むことはできない」と付け加えた。
イスラーム革命最高指導者は核交渉と、そこにおけるイランの無力ぶりを吹聴しようとする悪意ある者たちの企てについて言及し、核交渉について重要な事柄を数点、指摘した。