イラン学生通信(ISNA)の記者が伝えたところによると、EU外交政策の代表はザリーフ外相との記者意見の冒頭、次のように述べた。
私はヨーロッパ連合の代表として、5+1グループの外務大臣たち、ならびにイラン外務大臣とともに、ローザンヌ工科大学を訪れた。指摘しておかなければならないのは、私たちは3月22日から4月2日まで、イランの核活動が平和目的であることについて確証を得るべく、包括的な合意に達するための中身の詰まった話し合いを行ったということだ。
同代表はさらに、
その過程で、私たちはイランの平和的核活動について確証を得、制裁を解除するための方法を見出すべく努力した。今日、私たちは力強い一歩を踏み出した。私たちは交渉の全関係者による困難な作業の末、共同行動計画のための方法を見つけ出した。
と付け加えた。
モゲリーニ代表はその上で、「止むことのない努力に関し、不可能なことを可能にした参加者すべてに感謝する。今回見出した解決策はわれわれの共同行動計画の基礎となるものである。われわれは今回の見出した解決策に基づいて、共同行動計画を作成することが、今や可能となった」と続けた。
同代表は自身の発言の別の箇所で、ローザンヌ協議で見出した解決策の一部について触れ、「今回の解決策では、イランの〔ウラン〕濃縮量が制限される。ナタンズ〔の核施設〕には、新たな濃縮機器は設置されない。イランは今回得られた合意の枠内で行動することが義務づけられた」と述べた。
同氏はさらに、次のように続けた。
今回得られた解決策は〔さらに〕検討が加えられ、イランの研究活動への監視に関する国際的協力も強化されるだろう。その過程で、何らかの国際的な組織がイランを支援することになる。この組織はまた、アラークの〔重水〕施設の開発でもイランと協力することになるだろう。それはその施設のレベルが軍事活動にとって必要とされるレベルに達しないようにするためである。
モゲリーニ代表はさらに、「イランの活動を査察・監視するために、何らかの査察システムが組まれ、追加議定書および核不拡散条約に基づいた措置が取られるだろう。イランは平和的な核技術の利用のための国際的協力に参加する」と強調した。
同代表はまた、
もう一つの協力分野は、核の安全の分野となるだろう。合意により、これら全ての事柄〔=イランの核活動?〕が管理される。これに対し、イランの核活動に関連したあらゆる制裁が、今回の合意の枠内に位置付けられる。新たな決議が国連安保理によって出され、イランの核活動に関して同理事会から出されたこれまでの決議に関しては、その実施が停止されるだろう。
と指摘した。
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