核交渉のロシア代表を務めるロシア外務省外務次官セルゲイ・リャブコフ氏は、P5+1[6カ国=米英仏中露+独]の核交渉会議が政治の道具や策略の場にならないよう警戒する。
ロシアの通信社スプートニクの報道によると、リャブコフ氏は日曜日、交渉が長引くことは好ましくないとした上で、以下のように述べた。「私は、交渉を政治の道具や策略に変えることは、非常に間違った措置であると強く主張する。」
リャブコフ氏は、次のように続けた。「残された問題の本質へ話し合いを集中させる必要性と、(P5+1とイラン間の)核協議の参加者間の力と力の勝負を回避することからなるイラン側の要求を支持する。」
ロシアの外務次官は、このように述べた。「6月25日から(合意の期限として定められた日付の)30日までの間に、イランと(ロシア、米国、中国、フランス、英国、ドイツからなる)国際調停者のP5+1の各国外相らによる会議が開催される。」
イランとP5+1の国々は現在、核問題で包括的な合意に至った場合に、イランに対する国際的な制裁措置を解除するよう、イランの核計画の平和利用を確約させるための保障措置を話し合っているところである。
P5+1とイランの核問題の包括合意書は、6月30日までに調印予定となっている。
イランとP5+1の核交渉は、先週水曜日から事務レベルでウィーンにおいて始まった。月曜の、イランのザリーフ外相同伴での外務次官らによるルクセンブルグ訪問及び、欧州連合(EU)の外務・安全保障政策上級代表フェデリカ・モゲリーニ氏とP5+1の欧州各国外相との面会により、新たな段階へ進むこととなるだろう。
ザリーフ外相はその後、週末まで交渉参加者らとウィーンに留まるだろうと言われている。
現在までに、ルクセンブルグにてザリーフ外相とフランスのファビウス外相との会談が行われることが確定している。
核交渉協議の(イランとP5+1の)両者は、4月2日、スイスのローザンヌにて包括的合意書の作成について政治的な相互理解に辿りついている。中でも、核計画の規模縮小と原子力の国際管理とイランの必要要求の両方を満たす水準までウラン濃縮能力の縮小することに関しては、合意に達している。(IRNA イラン国営通信)
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翻訳者:8411168
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