食事療法の専門家エスマ・ビルコル氏は「空腹をあまり感じずに、また健康的に断食をするためにイフタールとサフル(夜明け前の食事)の間に4回の食事が望ましい」と語った。
私立ドゥンヤム病院の栄養学食事療法の専門家エスマ・ビルコル氏は、「ラマザン月に胃の調子がおかしくならないよう、またより楽に断食をしたいと考える人々にとって、栄養学はとても大切だ。このためラマダンであまり空腹を感じずに、健康的でいられるために、イフタールとサフルの間に4回の食事がとられるのをお勧めします」と述べた。
ビルコル氏は「最初の食事はサフルです。多くの人は暗いうちにサフルをとらずに、断食を始めている。しかしこうした状況は体にとってよくない。ラマザンで実際長くなる空腹の時間は、夜にサフルを取らなければ、さらに長くなる。そして衰弱、低血圧、注意力散漫、血糖値の低下、と言った一連の健康問題が生じる可能性がある。このため絶対にサフルを取るべきである。そして食べ物の選択については注意深くあらねばならない。サフルの食事は重くない食べ物をとるよう注意すべきだ」と語った。
ビルコル氏は「夜、代謝のスピードは遅くなるので、体の脂肪代謝のスピードと体重増加のリスクが高まっている。このため、揚げ物のような過度に脂分の多い、またペイストリタイプの食べものを選んではいけない。プロテイン含有が高いたまご、牛乳、ヨーグルト、チーズと言った食べ物からなる軽い朝食が食べられるべきだ。これらの食物は、胃が空になる時間を延ばし、空腹を遅らせる、そして長い間満腹感を保つ。サフルでフルーツや野菜は理想である。消費されたエネルギーの不足を埋めるために、シロップの入ったお菓子に手を出すべきではない。ミルク入りの、フルーツの入った軽いお菓子を選ぶべきである。サフルで脂分の多い、塩気のある、また過度に甘い食べ物を避ける必要がある。さらにお茶やコーヒー、コーラと言ったカフェインの入ったまた炭酸の入った飲み物は、とりすぎると、不眠、消化不良、胃のトラブル、そして不整脈の原因となりうる。このためサフルではそれらの飲食は推奨されない」と述べた。
イフタールで血糖はとても下がっているので、短期間で多くの食物を食べたいと欲するのは自然であると語るビルコル氏は、「食事を、血糖を急激にあげることのない、軽くて脂分の少ない、食物繊維の量が多い食べ物から始めることが、最も正しい」
食べ過ぎは、空の胃に負担となる。そうして消化は大変になり、胃に重く、胃酸過多、胸やけ、気持ちの悪さ、また眠気、腸では便秘、膨満感と言った健康問題が現れる。イフタールをまず、オリーブ一個、またはナツメヤシで始めてください。その後一杯のぬるめのはちみつ入りのレモン水を飲んでください。その後チーズ、トマト、オリーブと言った朝食用の食べ物、あるいはスープといった軽めの食事がとられ、10-15分後に少ない油の肉料理が、野菜や付け合せのサラダと一緒に続けられるべきである。脂分の多いハイカロリーの食べ物が消費されるのは避けるべきであり、さらに食事の直後にお茶、コーヒー、を飲むことは正しくはない。こうした食べ物は体の鉄吸収を下げる。このため食事の後少なくとも一時間後に飲まれるのがよろしい。お茶やコーヒーの代わりに、鎮静作用があり、消化を助けるハーブティーを選んでください」と勧めていた。
ビルコル氏は、甘いものが食べたくなったら、イフタールの2時後に、ペイストリの重いお菓子の代わりに、ミルク菓子(スュトラチ、ギュラチ、アイスクリーム、ムハッレビ9あるいはフルーツ菓子(ホシャフ、コンポスト)を、間食として選ぶべきである。ラマザン月の間、テーブルからヨーグルト、ジャジュク、あるいはアイランを欠かさないように。こうした食物の中にある有用なバクテリアは腸内フローラや腸のぜんどう運動において欠かせないものの一つである。またラマザン月に不可欠の、ナツメヤシは便秘を最小限に防いでくれ、とても有効だ。
ラマザンで便秘になる頻度は、消化システムが長時間使われないために、高くなる。特にたくさんの食物繊維を含む、野菜料理、サラダ、とりわけ量に注意して果物、全粒粉パン、定期的なヨーグルト摂取、十分な水分摂取、定期的なな運動が、こうした不具合を最小限に抑えるのに役立つであろう」と述べている。
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翻訳者:トルコ語メディア翻訳班
記事ID:38076