ギリシャ問題の影響の下、国際石油価格の本日の取引価格は、前日比1ドル安の62ドル26セントとなった。
ロイター通信によると、債権団がギリシャへの財政支援プログラムの期限延長を拒否し、ギリシャ政府が預金引き出し制限に着手した結果、アメリカ産の原油価格は59ドルを下回り、ここ三週間で最安値をつけた。同時に国際石油価格は、1ドル以上の安値となった。
金融市場は通貨安に直面し、ユーロ価格はここ一ヵ月間の内で最安値を記録した。ギリシャのユーロ脱退が憶測されていることから、アジアにおける株価も低迷を続けている。
石油市場アナリストのリック・スプーナー氏は、このことについて以下のように述べた。「石油市場に関する限り、価格の下落が予想される…状況が悪化すれば、投資への信頼が損なわれる原因となるだろう。」
このニュースに基づくと、バレル当たりのブレント原油価格は、本日の取引開始時に62ドル20セント、つまりここ1週間の最安値をつけたが、前日比1ドル安の62ドル26セントとなった。本日、金曜日のブレント原油の終値は、6セントの高値だった。
アメリカ産WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)原油価格もまた、本日の立会開始時に6月9日から現在までの期間で最安値の58ドル56セントに達した後、1ドル安の58ドル63セントとなった。WTI原油価格の本日金曜日の終値は、7セントの安値となった。
投資会社のフィリップ・フューチャーズは、「ギリシャ問題とイラン核交渉の影響により、今週の石油価格は不安定が予測される。」と発表した。
イランと6カ国間の核合意締結は、イランへの制裁が停止され、その原油輸出枠が拡大されることにつながり、この増大により市場は供給過剰に陥る可能性がある。(タスニーム通信)
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翻訳者:8410141
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