本紙の取材に対し、テヘラン自動車販売組合の副理事は以下のように述べた。「今年始めと比較して、国産車価格は車の種類に鑑みて5%から10%、輸入車価格は10%から20%の間で下落している。」
同組合副理事のゴラームハサン・ガーセミヤーン氏は、本紙記者とのインタビューにおいて、この自動車価格の下落原因を、自動車の取引市場に不況が蔓延しているからとし、次のように述べた。「自動車市場の状況はこのように停滞しており、多くの人々は、今後更に価格の下落が進むだろうという期待から、自家用車の購入を控えてきた。現状では、これ以上の価格下落はないだろう。」
彼は、現在の停滞する市場では、中古車が以前にも増して売買され、走行距離0kmの自動車[新古車]も出るほどであるとして「市場で最も売買の多い車は、プライド、プジョー206、サマンドやプジョー405であるが、これらの自動車の売買でさえも最低価格に達している。」と述べた。
【自動車価格は10%から20%の下落】
テヘラン自動車販売組合副理事によると、国産車価格は今年はじめから現在までで5%から10%、輸入車は10%から20%の間で下落している。価格下落がもっとも激しいのは「ベンツ」と「BMW」である。同様に韓国車も約15%値下がりしている。
彼は国税庁に対する不満を示しながら、このように続けた。「国内における自動車販売は、著しく減少しているにもかかわらず、残念ながら三ヶ月ごとに市場の停滞を鑑みることなく本組合に付加価値税9%を課し、この状況が組合に対する大きな重荷となっている。そして、現在、ディーラーの一部は、顧客がいないことや財務状態の悪化を理由に職種を変更している。」
ガーセミヤーン氏は、自動車販売代理店の状況について以下のように述べた。「自動車販売代理店には、あまり売り上げがない。一方で工場は生産を減少させている。しかしもう一方の市場の停滞という原因で、モデルによっては在庫過多の状態にある。」
秋の終わりから自動車の需要が活発になると予測する専門家もいるが、自動車販売組合副理事はあまり楽観していない。過去の事例から、高騰した製品価格が同じ速度で以前の価格にまで戻るはずもないにもかかわらず、人々は自動車価格が安くなることを期待して購入を控えている状況にあると彼は見ている。
ガーセミヤーン氏は、「もし自動車の購買意欲があり、実際に購入するのなら、万一苦情が発生した際にしっかり調査できるよう、認可されたディーラーからの購入を勧める。」と語った。
彼はさらに「現在テヘランでは、約750の認可されたディーラーと、約700の無認可のディーラーが営業しており、現在、我々は認可を取得させるため無認可ディーラーの組織化を行っている。」と述べた。