【自動車メーカーは市場との争いの中にある】
彼は、自動車メーカーの業績について以下のように述べた。「自動車メーカーも、市場との間である種のジレンマに陥っている。一方で、市場を刺激するために値下げの衝動に駆られるが、他方で、それは不可能である。なぜならば、このようなことをすれば人々が価格の更なる値下げを期待してしまうようになるからだ。」
オルドゥーハーニー氏は、次のように指摘した。「いずれにせよ、価格の10万トマン(約3千円)の値下げは、自動車メーカーにも効果がない。数年前は1千4~5百万トマン(約47~50万円[ただしイランの通貨はここ数年大きな為替の変動があったため、日本円の価格は参考値です])の値が付いていた自動車が現在3千万トマン(約100万円)以上で売りに出されており、たとえ10万トマン(約3千円)価格が下がっても影響はない。なぜならば大衆はそれでも買うことができないからである。」
彼はこのように述べた。「自動車メーカーに支配的な経営方針を考慮すると、この産業が将来改善されることに大きな期待は寄せられない。なぜなら、我が国の自動車産業は、自動車製造というものを一切しておらず、むしろただ組み立てをしているのだから。我々が自動車の燃料計やメーターパネルなどの細かな部品の多くを作ることができない内は、自動車を作っているとは言えない。実際のところ、自動車の90%は国内製造されていると言われる時、多くは車体のプレスやシートのクッションやその手の部品の一部であり、残りの10%が、我々が未だ[外国に]依存している自動車の重要部品からなる。我々はまだ自動車の車台(プラットフォーム)もシャーシも作り出すことができないのだ。」
彼は、また次のように述べた。「現段階では、不況を考慮すると、自動車ディーラーの利幅はとても少なくなってしまっており、税金や水道・電気の経費や所得税を口実に、多くのディーラーが組合の脱会を決めている。」
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翻訳者:8411168
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