金輸出に関わる規制を撤廃─自由市場の為替レートで外貨交換が可能に
2016年04月25日付 Jam-e Jam 紙
イラン貿易振興庁次官は、金の輸出を活性化させるための政府決定について、以下のように発表した。「今後、金輸出業者はその輸出によって獲得した外貨を、自由市場のレートで銀行に売ることができるようになる。金輸出の外国為替売却制限のイメージは払拭される。ドル売りは自由レートとなる。」
本紙[が引用したメフル通信の記事]によれば、モハンマドレザー・モゥドゥーディー次官は、業者が金輸出によって得た外貨の売却時の規制を撤廃することを取り決めた政府決定について、次のように述べた。
「これまでは政府の取り決めに基づき、金のような品目が輸出される際、輸出業者には、その品目の売却によって得られた外貨を銀行を通じて国に戻すという義務が課せられていた。ゆえに銀行は、輸出業者から上記の手段で得られたドルを購入するとき、中央銀行が算定した公定レートを用いて購入して、イラン国内でその分のリヤール[訳注:イランの通貨単位]を引き渡ししていた。しかし政府の新たな決定と同時に、この規制は撤廃された。」
同次官は、更に「実際、輸出業者は、自由市場価格と比較して1ドルあたり300から400トマーン[リヤールの10倍の単位。約1~1.3円]のレート差で銀行に売却せざるを得なかった。この流れが、両替商や銀行を含む正規のルートを通じて金を輸出し外貨を獲得する輸出業者を減らしていた。」と述べた。
彼は次のように説明した。「実施された協議の内容に基づき、このような形は是正され、輸出業者が輸出で得た外貨を銀行あるいは両替商のシステムを通じて売却しようとするなら、銀行で自由市場為替レートが使えるように規定された。この決定は、1394年末[西暦2016年3月]に採択された。」
出典:メフル通信
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翻訳者:EA
記事ID:40383