ザンギャネ石油相「石油省は、混乱を招くガソリンの二重価格制に反対する」
2016年04月24日付 Hamshahri 紙
ザンギャネ石油相は、「ガソリンが二重価格になると混乱を招きかねず、本省は賛成できない」とした上で、「もし国会がこれを承認し、立法するならば、我々石油省はこれを実行せざるを得なくなるだろう。」と述べた。
石油省の発表に関してイスラーム共和国通信(IRNA)によれば、ビージャン・ザンギャネ石油相は、ガソリンが二重価格になることについて「ガソリンが二重価格となれば混乱を招きかねず、石油省はガソリンの二重価格だけでなく、如何なる石油製品も二重価格となることを容認できない。」と加えた。
彼は、「もしイスラーム議会(国会)がこの議題について可決するならば、政府はこれを実施せざるを得なくなる」と言及した上で、政府がガソリンの二重価格に関して修正案を提出するかどうかについては、「未だこの分野については検討がなされていない」と述べた。
政府は、去年春よりガソリンの割当量[訳注:車両ごとの供給制限]が解除されており、これに基づいてガソリンは統一価格のみ(レギュラーガソリン1リットル当たり1万リヤール[現在のレートで約36円])だった。
国会議員らは先週、イラン暦1395年度(西暦2016年)国家予算法案審議においてガソリンの価格制度について投票を行い、これに基づきガソリン価格は段階制となることとなった。もっとも、承認されたこの案は批判にさらされ、最終的により多くの審議を合同委員会に委託することとなった。
結果的にこの法案は、再度修正されることが議場で可決され、それによって2016年度、ガソリンは燃料スマートカードを使用してニ段階価格形式で供給される。国会が承認した法案に基づき、ガソリン価格は自動車毎の新割り当て形式が定められる。
この法案によれば、割り当て量を越えた場合、あるいは給油所のカードを使用した場合のガソリン価格は、ペルシア湾本船渡し(船の甲板の上で取引される価格)と運搬配送費用を精算した価格で政府から示されることになる。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:SS
記事ID:40463