ボーイング、37年の時を経てイランの空に再び—ホワイトハウス、世界の航空産業の巨人に対イラン取引を許可

2016年06月16日付 Iran 紙
ボーイング、170億ドル規模の契約で航空機100機をイランに販売へ

【イラン紙6面】包括的共同作業計画の履行は、多くの投資家や世界の大企業が対イラン投資に踏み出す契機となった。核合意後に結ばれたもっとも重要な契約としては、エアバス社からの航空機購入契約が含まれるが、今ボーイング社もイランへの航空機販売の用意があることを表明している。

 老朽化した一群の航空機を一新するためには、イランは新たな航空機を500機必要としている旨を同国が表明するや、多くの航空機メーカーがイラン市場への参入に意欲を示した。こうした中、エアバス社とボーイング社の2社がイランの関心を惹きつけ、イランに対して航空機を販売するための初期契約にサインすることに成功した。

 包括的共同作業計画が履行され、イラン大統領がフランスを訪問すると間もなく、航空機118機の購入契約がエアバス社と結ばれた。アッバース・アーホンディー道路都市整備相によれば、フランス側は16年間のうちに、エアバス社の航空機をイラン側に引き渡す義務を負った。これらの航空機には、45機のエアバス320、45機のエアバス330、16機のエアバス350、12機のエアバス380が含まれている。

 そして今、アーホンディー氏はボーイング社の航空機100機を購入し、近日中にこの合意の詳細を発表する予定であることを明らかにしたのである。これに関して、ブルームバーグ通信は、イランが今後数日の間にボーイングの旅客機100機を購入する250億ドル規模の契約を結ぶだろうと報じている。これは制裁解除後、初めて〔イランとアメリカの〕両国が結ぶ契約とされており、〔実現のためには〕アメリカ政府による承認が必要である。〔‥‥〕

 この合意の金銭面での仕組み〔※どのように代金を支払うかなど〕はいまだ最終的に決着されていないものの、恐らくはイランによって購入された航空機は約10年間にわたって、同国に引き渡されることになるだろう。

 昨年のデイ月〔※西暦2015年12月下旬から2016年1月中旬までを指す。なお核合意の履行が確認され、制裁が解除されたのは1月16日〕に、バラク・オバマ米大統領は米国製の旅客機をイランに販売することに同意し、イランに旅客機を販売する許可を出す権限を国務長官に与えた。イラン航空のファルハード・パルヴァレシュ社長はこれに先立ち、ロイター通信のインタビューで「弊社は航空機購入に関する歴史的な契約の締結に向けて、ボーイング社と交渉中である。おそらく、エアバス社から100機以上の航空機を発注したのと同じような契約になるだろう」と述べていた。

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翻訳者:TSHR
記事ID:40777