トルクメニスタンからの天然ガス輸入が停止─ガスの節約を呼びかけ

2017年01月01日付 Jam-e Jam 紙

 イラン国営ガス公社は、公式発表によりトルクメニスタンからの天然ガスの輸入が同国の妨害行為によって停止されたこと、並びに北部各州のガスを確保するために必要な準備として、ガス供給網の利用者に向けて消費節約を求める旨を伝えた。

 【ジャーメ・ジャム・オンライン】イラン国営ガス公社の公式発表文書は以下の通りである。

 敬愛するイラン国民の皆様にお伝えいたします。20年前にイラン国営ガス公社とトルクメニスタン国営ガス公社(トルクメンガス)の間で締結された契約に基づき、北部地域の一部で消費されるガスの一部はトルクメニスタンからの輸入で供給されております。

 しかしこの間、トルクメンガス社は時折、事前通告なしに契約の原則と善き隣人であることに反する行動をしてきました。その中でも最も重大なケースは、1386年(西暦2007-8年)の寒さが極まる時期にガス供給を停止された件になります。この際には遺憾ながらもトルクメンガス社の不合理な要求を受け入れ、ガス価格が9倍にも高騰することとなりました。

 ここ3年間とこれまでの尽力によって、幸いガス輸入代金は全額、トルクメンガス社に支払われており、量・質的損害に基づくイラン側の主張に基づいたこれまでの負債の返済状況についての交渉も開始されて、直近の交渉では、双方の合意に至っております。しかし、トルクメンガス社は不意に、合意に反する実力行使を行ってきました。非論理的で契約の骨子に矛盾して、またもこの寒い季節の到来とともに、論争と対立の焦点となっている金額を早急に受け取りたいと主張し、今朝からイランへの天然ガスの供給を停止するという措置をとっております。

 トルクメンガス社による今回の措置は、2社間における契約に違反しております故に、我々はこれまで同様に自社の正当性を主張し、一般の皆様にはガスの消費節約をお願いしております。というのも、石油産業に携わる功労者たちの尽力により、この3年間でガスの生産量はもはや輸入の必要が無いほどにまで増産され、単に発電所と製造事業者および冬季のご家庭による節約で、ガスを補償することができるようになりました。

 このように、我々石油産業とガス公社の社員は一丸となって、家庭用ガス供給網を停止しないために必要な準備を考慮しており、神の恩寵と、燃料消費を減らすという皆様のご協力によって、この寒い時期もまた最小限の困難で乗り越えるであろうと考えております。


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翻訳者:AO
記事ID:42021