・全国ガス網から唯一取り残された州都もガス・パイプラインに接続
・この計画により、年間6億6千万ドル相当の外貨が節約に
【イラン紙6面:アティーイェ・ラッバーフ】第11期政権〔=ロウハーニー政権〕の尽力により、数年の遅延を経て、天然ガスがついに
スィースターン・バルーチェスターン州の心臓部
ザーヘダーンに到達し、情熱的で気高いこの州の人々の心に希望の火を灯すこととなった。これは同州の貧困撲滅、雇用創出、そして開発に向けた序曲となるだろう。
このプロジェクトの正式な開通を祝い、また
イーラーンシャフルから
チャーバハールに至るパイプラインの敷設事業を起工する目的で、昨日大統領が同州を訪れた。
このプロジェクトはこれまで多くの政権がスィースターン・バルーチェスターン州に約束してきたものだが、しかしさまざまな理由により具体的な進展はなく、単なる口約束にとどまってきた。しかし第11期政権の決意、ハサン・ロウハーニー大統領の特別な指示、そして国営ガス公社を通じた石油省の昼夜を問わぬ努力によって、このプロジェクトは具体的な結果を残すこととなった。
この件に関して、国営ガス公社のハミードレザー・エラーギー代表はザーヘダーンにガスを届けるこのプロジェクトの開通式典が行われる中、「国営ガス公社はイーラーンシャフルからザーヘダーンにガスを届けるプロジェクトの実現に向けて、多大な努力をしてきた。そしてこのプロジェクトは本日、運用に向けた準備が整ったのである」と述べた。
なお、イーラーンシャフルからザーヘダーンにガスを届けるプロジェクトの75%は、〔‥‥〕今年〔=2016年3月20日〜〕に入って実行されたものである。
エラーギー氏はまた、「ザーヘダーン、チャーバハール、
ハーシュ、
ザーボル、
ケナーラクの各県の都市部ならびに農村部に住む住民30万世帯、および〔これらの地域に〕存在する各産業にガスを届けることが、18億ドルの予算とともに〔閣議で〕決定されたが、これは〔‥‥〕93年〔西暦2014/15年〕に行われた『深慮と希望の政権』〔※ロウハーニー政権のキャッチコピー〕による同州への最初の訪問によってもたらされた恵みの一つなのである」と言明している。
ここ2年間は、イーラーンシャフルからザーヘダーンへのガス輸送パイプラインの建設プロジェクトのための予算確保が同社〔=国営ガス公社〕の優先事項だったが、エラーギー氏によると、この事業はここ1年間で特にスピードアップしたという。実際、この間に同プロジェクトの予算が最短で注入されたのである。
〔‥‥〕
つづく