ガスの無い日々にさようなら
長年、神の恩恵の一つを享受できずにいたザーヘダーンの人々は、昨日こうした恵まれない状況からついに解放されることとなった。彼らが全国のガス利用者らの一群に加わったことで、都市ガスの普及率は98%強となったのである。
もちろん、彼らがガスの存在という恵みを自宅で存分に味わうに至るまで、多くの時間を要した。しかしガスがザーヘダーンに到達したということはそれ自身、彼らの心に小さな希望を灯したのも事実なのである。
ザーヘダーンに住むサルハッディーさんはイラン紙の取材の中で、ガスの無い困難な日々、そして自身を含むザーヘダーンの住民らが今、どれだけ未来に希望を感じるようになったのかについて話してくれた。
彼は「ガスのない環境で、私たちは料理や暖房に石油やガスボンベを使っていました」と述べた上で、次のように言った。
冬の寒さがピークのときも、ガスなしで生活する日が数週間続いたこともありました。ガスボンベが私たちのもとに届かなかったためです。全国の他の都市に住む人なら、何年も前から経験することのなくなったようなつらい日々に、私たちはスィースターン・バルーチェスターン州の中心都市で直面してきたのです。
サルハッディーさんによると、〔ガス・パイプラインのザーヘダーンへの到達に〕街の人たちは喜んでいるという。というのも、ガスボンベが品薄になったり、なくなったりするような時代も終わりを迎えたからだ。
彼は言う。
早くガス管が街の中にまで敷設され、家々にガスが届くようになって、ガスの恵みを享受できるようになることを、私たちは期待しています。
つづく