来月中にボーイング777の1号機が引き渡しに

2017年04月09日付 Jam-e Jam 紙

 イラン航空がボーイング社と購入契約で合意した180機の最初の機体が、来月中にイランに引き渡される。この機体は、トルコ航空(トルコの国営航空会社)が返却[訳注:この表現については後で説明される]した機体である。

 メフル通信から引用した本紙報道によると、米国財務省外国資産管理室(OFAC)は、ボーイング社によるイランへの航空機販売を許可する旨を強調した。これに基づき、イランが購入した航空機の内、ボーイング777の第1号機が、来月中にイラン航空[国営航空会社]の保有機体に加えられる予定である。ボーイング社からの航空機購入の契約は、計180機の短距離、中距離、長距離型旅客機からなり、この航空機(777)は長距離機とみなされている。

 まもなくイランに引き渡される予定のボーイング777の第1号機は、トルコ航空が返却した機体である。同社の購入キャンセルにより、ボーイング社は同機をイラン側に引き渡すことになった。

 これに関連して、道路・都市建設省のアスガル・ファフリーイェ・カーシャーン副大臣は、このニュースを肯定しつつ「この航空機は、OFACから販売許可を得ている。よって来月にはイラン航空の保有機体となる」と述べた。

 同副大臣は、国際的なビジネスにおいて、ボーイング社はイラン航空が発注した180機すべての航空機を販売するため、OFACの許可を得ていると強調した上で、「まもなくイランの空に投入されるこの航空機は、トルコ航空が購入をキャンセルした機体である」と付け加えた。

 彼は、この航空機が返却される理由について「新規の航空機の売買において「返却」という言葉を使うべきではない。実際「返却」という表現では、視聴者(や読者)に一種の誤解が生まれ、マスコミはこの表現を間違って利用する。すると、視聴者は「他国の売れ残り」がイランに販売されたのだと思い込んでしまう。しかし現実はそうではない」と述べた。

 道路・都市建設省の責任を負う立場にある同氏は、「世界の航空機売買システムは、イランの自動車販売方法に似ている。つまり、自動車メーカーは、買い手が考慮するオプション装備を把握した後、数か月後の納車を約束する。しかし、買い手が直前になって財源がないことや別の理由で、納車時期の猶予を求めることがよく起こる。ボーイング777についてもこれと同じことが起こり、トルコ航空は1ヶ月後に控えた引き渡しの順番に際し、理由があって受領をキャンセルしたのだ」と説明した。

 ファフリーイェ・カーシャーン氏は、「トルコがその機体の購入をキャンセルした後、ボーイング社は我々に、イラン航空用のボーイング機の最初の引き渡し期日が2018年であることを考慮して、この仕様書のついた、[トルコ航空向けの]機体があり、イラン航空に引き渡すことができると提案した。現在もイラン・イスラム共和国の航空会社(イラン航空)の専門家たちが、同機の何百ページにもおよぶ仕様書の検証しており、イランの気候と空輸需要量に適しているのであれば、その機体を受領する」と続けた。

 彼は、この機体のオプション装備がイラン航空のニーズと合っている場合、同機は1ヶ月以内に我が国当局に引き渡されることになると述べ、「しかし、座席数や航空機用冷温食品供給システムキッチンといった機内装備の変更を望む場合、その引き渡しは後2ヶ月延長される」とした。


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翻訳者:AI
記事ID:42548