通貨危機や、通貨市場における国家の決定に関する不完全で非公式なニュースが入り乱れる中、中央銀行の責任者たちは沈黙を貫いている。
タスニーム通信によれば、通貨の闇市場でのここ最近の出来事は、外貨、特に米ドル、ユーロ、ポンドの密輸価格の著しい上昇を伴い、異常な高価格を記録する原因となっている。
この価格は、大統領府での外貨市場に関する政策決定会議がロウハーニー大統領と経済チーム(中銀総裁と外貨担当副総裁も同席した)が出席して開かれていたという報道の後に、以前より現実離れした価格になった。
パストゥール通りの大統領官邸で行われた会議による公式発表は未だ出されていないが、非公式の報道ではこの件に関して、明らかに政府は、それを通じて外貨輸出業者が輸出益を合意レートで輸入業者に上乗せするよう、米ドルの第二市場を作ることに合意したとされている。
タスニーム通信の記者は、ロウハーニーと第十二期政権[現政権]の経済チーム、特に中銀総裁と中銀外貨担当副総裁が関わった閣議の詳細を入手するために、多くの中銀役員たちと連絡を取った。しかし、いつも通り彼らからの返答はなかったり、その返答を銀行広報担当に回したりしたのだった。
もちろん中銀の責任者たちによるこのような返答の仕方は、珍しいことではない。なぜなら、中銀上級役員の決定により長年にわたり、中銀は予定調和の発表以外、報道機関に明らかにしていないのだ。
中銀広報担当によれば、数ヶ月前から同銀広報責任者モハンマドアリー・キャリーミー氏に連絡を入れていたが、彼もまた多忙を理由に返答ができないというのだ!
近年、とりわけここ最近の数ヶ月間での中央銀行に対する批判は、次のようなものである。すなわち、残念ながら中銀は、非公式報道がイランでの外貨の重要な市場に直接影響を及ぼすという不安定な状況にあっても、即答や通知をしておらず、これが不完全な情報が市場と経済活動を混乱させる原因となっている。
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翻訳者:KM
記事ID:45006