■元ISIL兵士による「ローンウルフ」テロでレバノン・トリポリのイードが台無し
(犯人は)軍と治安部隊に包囲されて自爆
【ベイルート:本紙】
マブスートが立てこもった部屋の持ち主カマール・ファッリー氏は昨日午後、「事件当日、イードの夜は、市場の商店で仕事をしていた。武装した男が自宅に立てこもったと隣人から連絡を受け、電話をかけたが、話し中だった。しばらくしてつながったが、犯人は私が軍の諜報部員だと勘違いしたようだ。私は部屋の持ち主だと名乗り電話を切った」と述べた。
マブスートはかつて、ウサーマ・マンスール(2015年、トリポリのムッティーン通で軍によって殺害)とシャーディー・アル=マウラウィー(パレスチナのアイン・アル=フルワ難民キャンプにしばらく身を隠した後、1年以上前にシリアへ逃亡)の組織に所属しており、2014年トリポリでの対レバノン軍攻撃にも参加していた。また、軍諜報機関の指導部は、近年、テロ行為やレバノン軍隊との衝突、軍施設やパトロール隊への爆発物投擲などの容疑で、ウサーマ・マンスール組織のメンバーを大勢逮捕していた。
マブスートはトリポリで人々と一緒にいるところを何度も目撃されてはいたが、最近出所したのではないかと疑われることはなかった。
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