イラン地図作成機構長官「アメリカの無人航空機はイラン領空において撃墜された」
2019年06月22日付 Jam-e Jam 紙
イラン地図作成機構[訳注:英語での名称に基づき、日本ではイラン国立地図センターとも呼ばれる]長官は以下のように述べた。「無人航空機が撃墜された地点は、イランの領海の4マイル[訳注:後の文にはカイリとも記載されている]内側の地点であり、わが国の領域への侵犯と見なされる。」
マスウード・シャフィーイー氏はIRIB通信の取材に対し以下のように述べた。「無人航空機を撃墜した正確な場所を特定するために、はじめに沿岸海域の基本事項について説明しなければならない。すなわち、地図作成に際して我が国の国境は、海岸線から12カイリまでが領海とみなされ、また、各国が自国の領土内で公式に承認している法律は、領海内でも適用される。」
彼は付け加えた。「標的とされた偵察機は、確かに私たちの領空にあった。何故なら、我々の防空システムは、一つの飛行物体に狙いを定めることができるが、そのためには、はじめにその位置を正確に観測し、特定しなければならない。ミサイルシステムが無人偵察機を標的とするために観測し、我々に伝えてきたデータは、イラン領空内の地点を示しており、アメリカの無人偵察機が少なくともイラン領海内4カイリのところで標的とされたことは、全くもって明白である。」
シャフィーイー氏は以下のように述べた。「もし、アメリカの無人偵察機が公海を飛行している間に墜落していたら、必ずアメリカ当局はその残骸をできる限り早く、そして他の国の手に渡る前に海から回収しようとしただろう。しかし、この航空機はイラン領海の4カイリ内側で墜落していたため、アメリカは軍を派遣できず、残骸を回収することができなかったのである。」
シャフィーイー氏は強調した。「地図に基づいて言えば、この無人偵察機は複数回に渡ってイラン領空を侵犯しており、このことに関して警告も受けている。だが、この警告を無視し、またイランはこの対レーダー無人偵察機を撃墜できないとおそらく確信して、自身の行動を続けていた。だが、イランの国境線を越えようという最近の試みの最中、ミサイルが命中し、撃墜されたのである。」
彼は述べた。「アメリカは、自国の無人航空機が狙われたことを安全保障理事会に付託しようとしたが、無人航空機の通過した進路やその墜落した場所、さらに我々のミサイルシステムによって迎撃され、標的とされた地点などについての我々の資料は多くを証明しており、無人航空機が公海上で撃墜されたというアメリカの主張を完全に否定している。」
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:MS
記事ID:47077