シリア:アサーイシュとISが「宗教警察」を巡って衝突(1)

2019年10月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■アル=ハウル・キャンプでの衝突の全容:イスラーム国の「宗教警察」はチュニジア人女性の殺人を命じる

【アンティオキア:本紙】

本紙は、関連する相容れない複数の証言をもとに、アル=ハウル・キャンプにおける「国家(訳注:イスラーム国)」所属の複数の女性難民との衝突事件の詳細を知ることができた。これによれば、当該事件の結果、クルド系組織「アサーイシュ」の構成員1名と「国家」の女性難民1名が死亡、その後同組織の女性20名が逮捕されたという。

ジャーナリストのムハンマド・シャーミー氏によると、事件の発端はシリア民主軍に属するアサーイシュの部隊が9月30日月曜日の明け方に女性難民担当ブロックの強制捜査を行ったことである。この行動の背景には、「『国家」の女性たちがキャンプ内でいわゆる女性による『宗教警察』を創ろうとしており、(裁判によって)女性1名の処刑を実行する意図がある」との情報がアサーイシュに寄せられたことがある。その後、これらの女性たちはアサーイシュに対して立ち上がり、アサーイシュの兵士らによる複数のテントへの立ち入りを妨害した。また、数十名の女性がキャンプ内でこの強制捜査に抗議するデモを行い、そこでは「国家」を支持する声があげられ、シリア民主軍に対する復讐の脅しがなされた。

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翻訳者:藤原路成
記事ID:47696