■アビー・アハメド首相にノーベル平和賞…シーシー大統領は?
【本紙】
エチオピアのアビー・アハメド首相は、昨日金曜日(10月11日)に発表された自身が受賞したノーベル平和賞は「アフリカの勝利」であると語った。種々の政治的・軍事的紛争や内戦、貧困や専制が蔓延る、人権が抑圧された大陸である。この意味において、今回の賞は、2018年4月にアハメド氏が政権を樹立して以来の短期間に行われた、前述の危機の複合からエチオピアを脱せしめるための同氏の取り組みに対して贈られたのだ。同氏の首相就任は、同氏が属する「オロモ民族」が歴史的な被弾圧を理由に開始した抗議活動の直後に実現した。約3年間続き、1000人以上の死者を出した抗議活動の結果として、前首相が辞任し、アビー・アハメド政権が成立した。アハメド首相は民主主義を強化するためのステップとして、非常事態宣言の解除、政治犯釈放、国外追放者への帰還呼び掛け、政治的和解に向けた取り組みを行った。これら取り組みは、数十年に渡って独裁下にあった国家において周縁化されていた集団にとって、最も重要な社会的・経済的推進力の一部であった。
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