「コロナ帝国」-イスラエルとジョイント・リスト(5)

2020年04月01日付 al-Quds al-Arabi 紙

■「コロナ帝国」:イスラエル…そしてジョイント・リスト

【パレスチナ:イマード・シャクール】

今日、全ての人類は有史の中で前例のない新段階に向けての敷居のもとに立っている。プロテスタント福音主義によって樹立され、強制され、主導された世界秩序の崩壊の始まりである。これは、福音派に代表されるこの潮流において最も後進的かつ熱狂的で陰険な者たちへの移行とともに始まった。そのうち最も顕著な政治的指導者はアメリカのマイク・ペンス副大統領とマイク・ポンペイオ国務長官だ。そしてこの崩壊は、(中国)共産党とその最高指導者習近平が主導する中国の台頭と同時に発生した。

かつて、「天啓宗教」から外れ、世界秩序の樹立、画定、強制の責任を担ったいかなる民衆、民族、国家は存在しなかった。平和的で哲学的な宗教をもつ東アジア、アニミズム的宗教をもつアフリカ大陸においても同様であった。これは人類にとって新しい経験であり、「コロナ帝国」がそれを噴出させ、今なお噴出させている。

歴史的経験は、全ての世界的、地域的、国家的、民族的秩序の準備、開始、支配、滅亡の段階には一定の相関があることを教えてくれた。コロナ帝国はかつてない速さで我々に襲いかかった。無論それは同様の速さで滅んでいくだろうが、消えることのない影響を残した後のことだろう。

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翻訳者:堀内優希
記事ID:48788