エジプト:反体制的楽曲のディレクターが誤って消毒液を飲み刑務所で勾留中に死去

2020年05月06日付 al-Quds al-Arabi 紙
▪エジプト検察:エジプト人ディレクターのシャーディー・ハバシュ氏はアルコールを炭酸水と勘違いし、アルコール中毒症に

【カイロ:本紙】

エジプト検事総長はディレクター兼写真家のシャーディー・ハバシュ氏が刑務所内で死亡した件について声明を発表し、捜査によってごみ箱からコロナウイルス用のアルコール消毒液の容器2本が発見されたこと、および治療のために外部の病院に搬送される前に亡くなったことを明らかにした。

声明の中で、検事総長は5月1日夕刻に刑務所の関係部門からトゥラ刑務所の診療所でシャーディー・ハバシュ容疑者が死亡したという通知を受け取ったと述べた。なお、ハバシュ容疑者は国家最高治安裁判所事件記録符号480号/2018年の裁判の予防勾留を受けていた。

さらに声明は、検察チームは遺体の検視に移ったが、外傷は一切見つからなかったと続けた。

また、当日カイロの刑務所の当直だった医師に尋ねたところによると、医師はその日の早朝ハバシュ氏が倦怠感を訴えていたことを報告しているが、その医師の診断によるとハバシュ氏の意識ははっきりしておりバイタルサインも正常であったという。そして、最終的にハバシュ氏は死亡する前日の正午に相当量のアルコール消毒液を誤って飲んでしまったと医師に伝えたが、彼はどのくらいの量を飲んだか分からないし、そもそも(中身を飲んでしまった)ボトルも水が入ったボトルだったのではないかと思うが、それを飲んだ後腹痛を感じていると訴えていた。そこで、医師はハバシュ氏に腸の洗浄剤を与え、容態が安定したため監獄へ帰したという。

(後略)


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翻訳者:武田ほのか
記事ID:49012