イスラーム評議会議員は今後3年以内にイランの通貨単位をトマーンとすることを承認した。
【ジャーメ・ジャム電子版】イラン学生通信(ISNA)によると、イスラーム評議会は本日月曜日(西暦2020年5月4日)開かれた公開の会議で、金融及び銀行法改正法案の詳細を承認した。
これに基いて、イラン暦1351年4月18日(西暦1972年7月9日)に可決された金融及び銀行法の第1条と今後の修正に伴うその条項は以下の通り改正される。
第1条- イランの通貨単位はトマーンとする。また、1トマーンは現在の1万リヤールに等しく、1トマーンは100ゲラーン相当とする。
注1- トマーンに対する外貨換算額と売買為替レートは外国為替相場制度の枠組みに従い、わが国の外貨準備及び国際通貨基金に対する責務に準拠して、イラン・イスラーム共和国中央銀行によって計算及び決定されるものとする。
注2- トマーンとリヤールの平行流通期間並びにこれらの同時有効期間を、本法律では「移行期間」と名付け、本条の注4に鑑みて最大で3年間とする。現行のリヤール紙幣および貨幣の回収と処分の方法は本法律第3条(ロ)、第4条(ハ)の定めるところに基いて状況に応じて決定と執行が行われる。
注3- 移行期間終了後は、これより前にリヤールの通貨単位に基いて発生した支払責任はトマーン通貨または補助通貨によってのみ実行可能とする。
注4- イラン・イスラーム共和国中央銀行は、本法律の施行日から2年以内に「移行期間」の開始に必要な手続きを行う義務を負う。
注5- 本条の執行規則は、施行日から3か月以内にイラン・イスラーム共和国中央銀行により定められ、閣議で承認される。
この法案の審議過程で、一部の議員らが、通貨単位をトマーンに変更する移行期間を3年から1年に減らすべきだと提言し、議員間での合意には至らなかった。
この提案に対して中央銀行のアブドルナーセル・ヘンマティー総裁は「中央銀行の責任者としてできるだけ早くこのことが実現されるように努めると約束しよう」と述べた。
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翻訳者:KY
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