■『シリア獄中獄外』の著者が語るシリア問題の困難さ
【本紙:ヤシーン・ハージュ・サーレハ】
これを示しているのが、拡大、成熟し、重要になった新たな政治組織が存在しないことだ。(そういった状況にさせる)取り決めがあるわけでない。未来からやってきた惑星シリアが主張しているのは、もはやこの国には未来がないということのようだ。
未来に通じる道はない。未来というのは、他でもなくその道自体のことを言うのだから。進歩は役に立たず、革命は自らを食い潰すことになる。あるいは、この国で起こったように、革命の落とし子たちが革命を食い潰す。それゆえ、この革命はフランス革命やロシア革命のように自らの落とし子を貪ることも、アメリカ革命のように他者を貪ることも必要としていない。
祖国解放が現在起きていることを歪めることはない。なぜなら、もはや祖国などないからだ。そして、新たな4カ国の占領国の各々が、自国を擁護し、他の1カ国、2カ国、あるいは3カ国(これは批判者の裁量や、援助元である占領者から与えられる召使の規模によって変わる)を批判する「愛国者たち」を見出しているからだ。
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