■『シリア獄中獄外』の著者が語るシリア問題の困難さ
【本紙:ヤシーン・ハージュ・サーレハ】
社会革命はいまや起きていない。もはや社会がないからだ(「国民」の90%の貧困はもはや貧困とはみなされない。これは飢餓であり、国家的な死を意味するからだ)。民主的変革の空想は現実にそぐわない。なぜならシリアでは、民主主義的過半数や政治ブロックを構成する基礎が公的な民主主義の中に見出していた私的な利益が、国家の愛国主義が完全に崩れ、社会における愛国主義の崩壊が進んだことによって壊れてしまったからだ。
以上のことから、我々の次のような気分に合う結論を出してもいいだろう。すなわち落胆とシニシズム、あるいは挑戦し、それに対し効果的に応じようとする感情である。2つ目の選択肢に駆り立てるものは、今日では過去に前例がないほど世界中で板挟み的状況に怒りを感じる人が多いと言うことである。これは新たな現象である。新たな約束の背後には尽力があり、過去の約束にさえも、その背後には何らかの尽力が存在する。我々はこうした尽力者のうちの一人だ。他の人よりもそれに適しているわけではない。しかし、他の人よりは恵まれた立ち位置、つまりこの国と世界を結ぶ立ち位置にいる。。。我々はシリア人なのだから。
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