サイパ自動車工業のセイエド・ジャヴァード・ソレイマーニー社長は、こう述べた。「イラン科学技術大学[IUST、以下「科技大」]自動車研究所で開発されるプラットフォームが、N90の基本プラットフォームを元にすることとなった。これによりL90の内製が整った。」
タスニーム通信によると、ソレイマーニー氏は科技大で開催された革命の次段階における科学技術生産急増戦略会議の場で、「科技大は、国産自動車開発に非常に尽力してきた。この車のためになされた活動は、技術的価値が大きい。しかし聞きたいのは、国産自動車開発のためにこれほど努力したのにも関わらず、いまだに最終段階に達しないのはなぜか」と述べた。
ソレイマーニー氏は、イラン暦1395年[2016年]に生産された同大開発車の、エンジンとギアボックスの状況が未だにはっきりしていないことに触れ、「国産自動車戦略がその実現のために策定され始めた時、適切なプロセスが組まれなかった。なぜなら、このプロジェクトにいくつかの大学が招集されたが必要な調整が欠如し、プロジェクトは整合性をもたなかった」と続けた。
ソレイマーニー氏は、「最近イラン工業普及再生庁と科技大が専門家会議を開催し、可能ならばN90をもとに同大研究所において開発されたプラットホームを利用することになった」と述べた。
サイパ・グループのソレイマーニー代表取締役は、科技大が国産車プロジェクトのためのソフトウェア面で重要な役割を負ったことは、称賛に値するとし、こう述べた。「我々のすべての目標と努力は、科技大で開発された車を実現し、その機会を失わないようにすることに尽きる。うまく進んでいる計画を中止してはならない。」
彼はさらに「サイパ・グループと科技大は協議を重ね、いくつかの協力分野で検証を行ってきた。サイパは、科技大の設備を利用する取り決めを結んだ。もちろんこの取り決めは両面性があり、大学側もサイパが有する開発力を享受することができる」と続けた。
サイパ代表は、「科技大とは、他にも協力していく予定だ」と語った。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:NM
記事ID:49843