イエメン:トルコ赤新月社アデン事務所幹部が暗殺未遂から生還
2020年10月21日付 al-Quds al-Arabi 紙
■トルコ赤新月社の幹部がアデンでの暗殺未遂から生還
【タイズ:本紙】
現地の複数の情報筋は、月曜(19日)深夜から火曜(20日)未明にかけて発生したイエメン南部アデン県の暗殺未遂事件で重傷を負ったトルコ赤新月社のトルコ人幹部が生還したと明らかにした。正体不明の武装集団がこの幹部に向けて発砲、逃走したが、昨日(20日)深夜の時点で一切の犯行声明は出ていない。
同情報筋は、イエメンのアデン市で起きた暗殺未遂事件で、正体不明の武装集団がトルコ赤新月社イエメン事務所の財務責任者アリー・ジャン・ブダカ氏に発砲したことを明らかにした。なお、アデン市はサウジアラビアと並んでイエメンにおいてアラブ有志連合を率いているアラブ首長国連邦(UAE)が支援する南部暫定評議会(STC)に支配されている。
ある医療関係筋は本紙に対して、アデンのトルコ赤新月社財務責任者は銃弾が頭の両側を貫通する重傷を負い危険な状態であると語った。また、火曜日深夜まで彼の容態が不安定であったと続けた。
このトルコ人幹部は、今回の事件の約2週間前にSTCの民兵らに従う武装集団によってトルコ赤新月社アデン事務所長および複数の現地スタッフと共に数時間にわたって拉致されいた。そして、このことからUAEに従い南部の正統政府に反目するSTCが支配している南部諸県において、トルコの救援機関の幹部らを「意図的に狙っている」可能性が高まった。
(後略)
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翻訳者:田川知佳
記事ID:50065