レバノン:撮影中にアサド大統領の肖像を掲げようとしたシリア人俳優らが追い出される(2)

2020年10月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

■トリポリ市の住民らが、テレビシリーズの撮影中にアサド大統領の肖像を掲げようとしたシリア人俳優らを追い出す

【ロンドン:本紙】

トリポリ市広報事務所は以下のように付け加えた。「セットのお披露目にあたって、シリアの国旗が設置された柱が現れたため、私はそれを拒否した。なぜなら、(我々の)合意は市庁舎の内観のシーンを撮影することに対して行われたものであり、何かを追加することは容認していなかったからだ。私はすぐに市長であるリヤード・ヤマク博士に連絡し、撮影チームが行おうとしていることについて伝えた。市長はそれを拒否し、トリポリ市の警察司令部に連絡してチームを市庁舎から追放するよう求めた。また市長は、いかなる政治的あるいは宗教的標語を掲げることは許されていないと述べた。その後、急いで市庁舎に向かったヤマク氏は、撮影が開始される前に市警察複数名とともに到着し、(撮影チームに対して)ただちに立ち去るよう求めた」。

同事務所は以下のように言及し声明を終えた。「広報事務所にとって重要なのは、シリアのバッシャール・アサド大統領の肖像やシリアの国旗を掲げないこと、さらに市庁舎内で撮影されたシーンが存在しないことを確認することである。これらについては、セットを見るために(市庁舎に)入庁することを許可された多くの若者によって確認されている」。

アサド政権とその同盟勢力であるヒズブッラー(ヒズボラ)は過去数十年の間、タッバーナ地区の住民に対抗してジャバル・ムフスィン地区の住民を支援してきており、前者に多くの犠牲がもたらされることになった。タッバーナ地区の住民は、いまだにその責任がシリア政府にあるとしている。

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翻訳者:木戸 皓平
記事ID:50069