イラク:デモ参加者が焼身自殺
2020年11月28日付 al-Quds al-Arabi 紙
■「ワースィト」でイラク人デモ参加者が自身に火をつけ死亡
【バグダード:アナトリア通信】
医療筋と複数の目撃者によると土曜、イラク人デモ参加者がイラク南部に位置しデモが行われていた広場へ治安部隊が突入したことに抗議するため、自身に火をつけた後、重度の火傷で死亡した。
ワースィト県国立保健局の医療筋は、「デモ参加者のフサイン・カーティウ氏がクート市(同県の中心地)の病院に到着した。同氏は体の様々な部位に重度の火傷を負っていた」と述べた。
さらに「医師たちは同氏を救うことができず、同氏は死亡した」と付け加えた。
一方、複数の目撃者によると、カーティウ氏は土曜未明、クート市中心部に位置し座り込みが行われていた広場へ機動部隊が突入したことに抗議するため、自身へ火をつけた。
これに先立ち警察筋と複数の目撃者は、機動部隊が土曜未明、クート市中心部でデモ参加者らが座り込みを行っていた広場へ突入し、彼らのテントを撤去したと述べた。
同筋によると、治安部隊はデモ参加者らを広場から退去させ、同広場の周囲で閉鎖されていた複数の道路を再び開通させた。
さらにデモ参加者らが戻ることを防ぐため、治安部隊が同広場とその周辺に大量に配備された。
なお、これはズィーカール県(南部)の中心地ナースィリーヤ市の中心にある「ハブービー」広場で、サドル潮流の指導者であるムクタダー・サドル師の支持者らとデモ参加者らとの間で発生した激しい衝突により5人が死亡し、80人が負傷した翌日の出来事である。
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翻訳者:村田光
記事ID:50257