■なぜジハード主義者たちはイブン・タイミーヤに反旗を翻したのか?
【本紙:ファイサル・カースィム】
イブン・タイミーヤの発言を引用したのは、決して、その発言を信じているからというわけではない、また誰かを罵倒するためでもない。そうではなく、イスラーム主義グループにこの発言を思い出させたかったからだ。彼らはイブン・タイミーヤの教えを字義的に信奉しているにもかかわらず、ポンペオ米国務長官によると、今ではイランを彼らの故郷(拠点)と見なしている。ポンペオ米国務長官は「アル=カーイダは新たな拠点を見つけた。それがイラン共和国である。アル=カーイダのメンバーであるムハンマド・ミスリーは昨年8月イランの首都テヘランで殺された。…アル=カーイダは30年前からイランと連携してきた。…イランは9.11アメリカ同時多発テロ事件に協力した。イラン政府はアル=カーイダに資金援助を行い、世界中のアル=カーイダ幹部とつながっている。イラン諜報治安省はアル=カーイダに兵站支援を提供した。…アル=カーイダは、最大のテロ支援国家となったイランから支援を受けている。…イラン政府は、一貫してアル=カーイダが自由に出入国できるように取り計らっている」と断言した。
ダーイシュ(ISIS)でさえもイランと密接な関係を持ち、一年前にアブー・マフディー・モハンディス副司令官と共にイラクでアメリカによって暗殺された、コッズ部隊のカースィム・ソレイマーニー司令官と共に多くの軍事作戦を実行した。シリア南部地域でのイランの活動を詳細に追跡しているインターネットサイト「私は人間」は「数年前に多数のドゥルーズ教徒が殺害され誘拐された(シリアの)スワイダー県でのダーイシュによる襲撃は、ソレイマーニー司令官自身が主導した攻撃だった」と明言した。
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