■なぜジハード主義者たちはイブン・タイミーヤに反旗を翻したのか?
【本紙:ファイサル・カースィム】
ここで次のような疑問がわいてくる。「アル=カーイダやダーイシュのようなスンナ派ジハード主義集団は、実際に、スンナを実践しているのか?あるいは、国務長官の言葉を借りれば今やアル=カーイダの故郷(拠点)となったイランのために大多数のスンナ派を貶めているのか? 」
時代の違いや教義の相違は別として、これまでに示した2人の模範、すなわちイブン・タイミーヤの見解およびファトワーとナビール・ハリーファ博士の主張の関連性を探すと「スンナ派」の根絶という点で類似した二つの歴史的な潮流に直面する。前者、つまりイブン・タイミーヤは、彼の信奉者たちにタタール人を信頼しないように警告し、もしタタール人をイブン・タイミーヤの旗の下で見つければ、彼を殺すように命じた。後者(ナビール・ハリーファ博士)は、世界には、スンナ派を根絶させようとする力が存在して、その力がイランとその手先に根絶を命じているのだ!と警告した。さて、そろそろ結論に移ろう。:イランが支援しているスンナ派過激集団には明確な使命がある。それは、スンナを野蛮人や殺人者、テロリストたちの前に出すことである。最も、これは野蛮なテロリストの戦いのためにイラン自身も行っていることではあるが。
以上のように考察を行ってきたが、なお疑問は残ったままだ。カッコつきの「スンナ派」ジハード主義集団が、彼らの宗教的指導者に何を言うことが出来るだろうか?イブン・タイミーヤが「ラーフィド派」と呼び、いかなる敵よりもイスラームとムスリムにとって脅威であるとみなした人々との密接な関係が暴露されたというのに。
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