アンカラ家畜羊・山羊飼育者協同組合のハサン・クルンチ会長は、世界の重要なモヘア生産国は「英国モデル」と呼ばれる基準に従って採取しているとし、「このため、今年は初めて、これらの基準に基づき採取を行うことを目指しています。これにより、トルコのモヘアが世界でそれにふさわしい価値を持つようにします」と述べた。
クルンチ氏は、アナトリア通信社の特派員の取材に答え、アンゴラヤギの品質と生産量を引き上げることについて、農業森林省と協力し取り組んできたと述べた。同氏は、これにより昨年開始された「アンゴラヤギ発展プロジェクト」が、飼育者にとって非常に重要であると指摘し、プロジェクトに100万リラの予算が配分され、飼育者に合計673頭のオスヤギが、市の農業局には35台の毛刈り機が供与されたと述べた。
クルンチ氏は、今年の畜産業支援においてもアンゴラヤギが優先されているとして、アンゴラヤギの飼育者には、繁殖可能なメスのための35リラの補助金に加えて、追加で20リラが給付されることを確認した。
■「高品質なモヘアの生産者はより手厚い補助を受けるべき」
クルンチ氏は、補助を行うことで「トルコ産アンゴラヤギ」のブランドを確立する観点から、品質に基づいた採取を普及させるために取り組んでいることを強調し、「高品質のモヘア生産者が、より多くの補助を受けられるという動機付けすることが必要です。農業森林省品質を基準とする補助は、トルコのモヘアを品質の面で世界トップへ導くでしょう。このことはまた、トルコのモヘア生産を良い方向に向けるでしょう」との見解を示した。
クルンチ氏は、昨年まではモヘアの採取が、アダルトモヘア・キッドモヘア・下級モヘアという形で行われてきたとし、次のように発言した。
「アンカラ家畜羊・山羊飼育者協同組合は、2021年には世界基準に従ってモヘアを採取する計画です。世界の重要なモヘア生産国は、英国モデルと呼ばれる基準に従ってモヘアを採取しています。このため、我々は今年は初めて、これらの基準に基づき採取を行うことを目標としています。これにより、トルコのモヘアが世界でそれにふさわしい価値を持つようにし、これにより生産者の収益向上を目指します。このため、採取時にそれぞれの個体の毛皮からサンプルを採取し、それらを分析装置で1つずつ測定することで、子供のヤギから大きなヤギまで、合計7つのカテゴリーに分類して販売することを目標としています。」
この記事の原文はこちら
翻訳者:宮崎友裕
記事ID:50672