■造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏のファブリックアートが、日本でショールに姿を変える
【ワフダ紙:マハー・シャリーキー】
ヒヤーム・サルマーン氏は、初めてファブリックアートを採用したシリア人女性造形芸術家で、およそ30年にわたって限りない想像力を自身の作品群へと吹き込んできた。そして今、彼女の芸術作品は地理的垣根を越え日本へと辿り着き、創造的意思があれば、どんなことにでも挑戦できるクリエイティブなシリア人女性らにとっての生きたモデルとなった。いったいどのようにして、彼女のファブリックアートは日本でショールへと姿を変えたのだろうか。ヒヤーム・サルマーン氏が我々に詳細を語ってくれた。
「始まりは、シリアで戦争が始まる前、私の芸術作品を知っていてそのいくつかを購入してくれた日本の友人による、前回の訪問でした」。
「その友人というのは、東京外国語大学で中東地域の代表を務めている青山弘之教授で、彼はシリア情勢に関心のある人たちからなるグループとともに、シリア人の支援をしたいと考えていました。そして彼は安田有希さんに、Facebook上のページから私の作品群を確認し、日没の絵をショールにするために私と連絡をとるよう勧めてくれたのです。私はすぐに同意しました」。
「その同じ週に、(ショールのための)絵を3つにするために、もう1つの夕陽の絵、そして青い女の絵も使いたいと頼まれたときは驚きました。その後は、YDYプロジェクトの創設者である安田有希さんとともに、布や作業場、そして色について、ショール作りが終わるまであらゆる細部の詰めを続けました」。
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