■造形芸術家ヒヤーム・サルマーン氏のファブリックアートが、日本でショールに姿を変える
【ワフダ紙:マハー・シャリーキー】
「ショール用に選ばれた絵はどれも、布の端切れからできた絵です。有希さんはそれらの絵に強い感銘を受け、それによって、当初の3枚に加えて新たに2枚の絵を選ばせるよう影響されたといいました。そして、シリアの芸術に対する高い関心から、それらの2枚もまたショールにすることになったのです」。
そしてサルマーン氏は、ショールに関して以下のように続けた。
「YDYプロジェクトは、シリアの造形芸術の紹介としてショールを販売することを通した、両国の文化的な架橋のようなものだと思うのです」。
そして選ばれたファブリックアートについて、サルマーン氏はこう答えた。「ラアス・バスィートの夕陽を見て描いた2つの絵、そして青い女が選ばれました。青い女の絵は、私の青い髪についてのエピソードや、噂話や言論のもつ役割、そして私の髪の色について沸き起こった(『カラス』によって象徴される)ゴシップ、そして絵の最上部の角に隠された木によって象徴される、無視された功績について物語っています」。
そして、キャリアを形成するこのような成果に対する心境について、サルマーン氏は次のように加えた。「私たちはシリアで、これまでの何年にもわたる不条理な戦争や、窒息するような経済封鎖にも関わらず、すべての人に対しメッセージを送っているのだと思うのです。私たちはシリア人として、生命を愛する国民であるのだと...これからも続いていくために戦うのだと...そして心から黒い闇を取り去るために、私たちは描き、彩り続けるのだと」。
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