南ホラサーン遊牧民局局長マフディー・エスマティプール氏は羊毛製ラノリンオイル生産ラインの稼働開始について以下のように述べた。「毎年ラノリンオイル輸入のため莫大な金額の外貨が国内から流出している。このような工場の稼働開始により外貨が獲得できるだけでなく、遊牧民の雇用を生むことにもつながる。」
同氏は本誌記者のインタビューに対し「洗毛で出た廃液をラノリンオイル生産に利用し、また羊毛を遊牧民から直接購入することで彼らの収入増加につながり、さらに環境問題にも寄与できる。」と話した。
彼はイラン遊牧民局がこの工場の稼働開始及び遊牧民の協力を得るために南ホラサーン遊牧民共同連盟に500億リヤールの資金を提供した、との説明とともに「ラノリンオイル工場の株式の51%は遊牧民を株主として州の遊牧民共同連盟に割り当てられ、そしてその残りは民間に割り当てられる。」と述べた。
彼はこう付け加えた。「遊牧民の職業に多様性をもたらすことは、この工場稼働の目的の一つであり、それにより遊牧民がこの危機的かつ旱魃被害の起きている状況の中、異なる手段で収入を得ることにより危機を乗り越えることが期待されている。」
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翻訳者:NK
記事ID:51010