先月の輸入米価格の上昇傾向は、この消費財の価格が少なくとも78%高騰したことを示しているものの、この価格上昇傾向は以前に比べ鈍化している。
輸入米は1年以上前に1USドル=4200トマーン[公定レート]での受領業者リスト[品目リスト]から除外され[イランでは、2018年のアメリカによる対イラン制裁再発動以降、輸入品目を4種に分類し、それぞれ異なるレートで外貨を割り当てている。これらのうち農業製品や医薬品、医療機器等には公定レートで外貨が割り当てられているが、米がこの分類から除外されたということ]、NIMA[nezam-e yekparche-ye mo’amelat-e arzi(統合外国為替取引システム)の頭字語]システムを通じたレートでの外貨で輸入されている品目[原材料や中間財、工業製品等がここに分類されている]の一つであり、その価格は1キロあたり約8000トマーンから3万トマーン以上へと大幅に上昇した。
一方、ホルダード月[西暦2021年5月22日〜6月21日]に発表された食品価格に関する統計センターの最新報告によれば、米価は前年比78.5%の上昇を記録した。昨年ホルダード月の米価は1キロあたり1万3800トマーンだったが、今年のオルディーベヘシュト月[西暦2021年4月21日〜5月21日]には2万4600トマーン、ホルダード月には2万4700トマーンに上昇した。
他方、今年オルディーベヘシュト月の輸入米価格は前年同月比で106%上昇したと発表されており、ポイントツーポイントでの輸入米のインフレ率は低下していることを表している。
しかしイラン米に関しては、1キロあたりの平均価格は、昨年オルディーベヘシュト月[西暦2020年4月20日〜5月20日]には約2万5900トマーンだったものが、今年の同月には3万6100トマーン、今年ホルダード月には3万6800トマーンとなっており、昨年ホルダード月と比べ42.3%の上昇が見られた。
このホルダード月の報告によると、イラン米の市場価格は4万4500トマーン、輸入米価格は3万トマーン以上とも報告されている。
しかし、イラン税関の統計における米の輸入状況に関する最新調査によれば、昨年は8億6853万3000ドルに相当する93万6809トンの米が輸入された。
今年の最新の調査では、ファルヴァルディーン月[西暦2021年3月21日〜4月20日]も米の総輸入量は100万ドルに相当する9万9000トンであり、およそ4万トンが港に貯蔵されている。/イラン学生通信
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翻訳者:SN
記事ID:51325