テヘラン新型コロナウイルス対策本部、国民の手に浄水注ぐ[※1] ワクチンの種類の選択権はない 接種可能なワクチンはシノファームとバラカト
2021年07月12日付 Hamshahri 紙
テヘラン州新型コロナウイルス対策本部医療担当副本部長は、「個々人が新型コロナウイルスワクチンの種類を選択できる可能性はあまりない」と述べた。
【ハムシャフリー電子版】ILNA[イラン労働通信]によると、テヘラン新型コロナウイルス対策本部のナーデル・タヴァッコリー医療担当副本部長はテヘランにおける新型コロナウイルスの状況に言及し、「昨日テヘランで死亡した陽性者数は74人だったが、本日は残念なことに感染者数の増加により死者数も増加している」と指摘した。
同氏は「また入院者数も全病院で6500人に達しており、我々はさらに増えると予測している」と続けた。
タヴァッコリー氏は、「新型コロナウイルスの勢いは増しているが、これまで病床の圧迫を軽減するために大いに貢献しているのはレムデシビル[※2]外来診療である」と述べた。
テヘラン新型コロナウイルス対策本部副本部長はワクチン接種の時期について、記者団に「既定のスケジュール通りに、おそらくティール月末[西暦7月中旬から下旬にかけての時期]までに所定のグループのワクチン接種が開始されるだろう」と語った。
同氏は「個々人は自分が接種を望む特定のワクチンのみを選ぶことができるのか」という質問に、「いや、その可能性はほぼない。ワクチンセンターで接種するワクチンは大半がシノファーム製で、一部バラカト製もある。[※3]」と答えた。
[訳注]
※1「相手の期待に応えられないことがほぼ決定的になった」ということから、「人を失望させる」「冷たい返事をする」「そっけなく断る」等の意味を表すことわざ。イスラーム法学で不純なものを浄化する水は最後の砦とされるが、その水が注がれてしまうことは最後の望みが絶たれることである。
※2新型コロナウイルス重症患者に投与される点滴薬。
※3シノファームは中国の国営企業、バラカトはイランの民間企業。
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翻訳者:HM
記事ID:51424