テヘラン下水道公社運用担当副社長「テヘランの18万6千キロの温室効果ガスを電力に変換」
2021年10月17日付 Jam-e Jam 紙
テヘラン下水道公社運用担当副社長のエフテシャーミー氏は、国内最大のバイオガス発電所の5メガワット規模の発電施設4機によって、18万6千キロの温室効果ガス、メタンが電力に変換されたと発表した。
【ジャーメ・ジャム電子版】当該発電所において生産される電力は、下水処理によって生じるガスによるとしながら、同氏は次のように述べた。「下水処理の過程で生じるメタンガスは、CHP発電所(熱と電力を同時に供給する[「熱電併給システム」と呼ばれるエネルギー供給システム])において電力に変換され、電力網に送電されるだけでなく、下水処理場内でも活用されている。」
同氏は、同発電所には1日あたり5メガワット時の発電能力を有する発電施設が4機あることに言及しこのように語った。「テヘラン南部の下水処理場は、必要な電力の70パーセントを同発電所より得ており、全国電力網より購入しているのは30パーセントにとどまる。このシステムにより、今夏全国規模の制限がかけられた際に、停電を阻止している。」
同氏はまた、この下水処理場が1日あたり50万立方メートルの処理水をヴァラーミーン平野の農家に供給していると説明しながら、以下のように続けた。「下水処理の過程には好気性微生物の働きを利用する過程があるが、停電によりこの過程が稼働停止となると、環境汚染を引き起こす悪臭が発生する。」
同氏は「このタイプの発電所を建設することで、オゾン層の破壊は抑えられるだろう。と言うのも、発電に際して温室効果ガスを利用する必要があるため、この種のガスが環境に放出されることがないからだ。」と話した。
同氏は、同発電所で生産された電力は保証購入されるとし、「この発電所の電力は、1キロワット時につき1400トマーンの価格でSATBA[再生可能エネルギー・電力効率(エネルギー効率)機構]に販売される。」と述べた。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
翻訳者:HA
記事ID:51749