米国務省報道官、ウィーン協議における米の優先事項を発表
2021年12月14日付 Jam-e Jam 紙
米国務省報道官は記者会見で、ウィーンでの核合意再建協議の現状への米政府の評価に関する記者の質問に答えた。
【ジャーメ・ジャム電子版】イラン学生通信によると、米国務省副報道官のジャリナ・ポーター氏は記者会見で、ウィーンでの核合意再建協議の現状への米政府の評価がどのようなものであるか、また米もイランのように交渉が進展したと考えているかという質問に答え、「特筆すべき評価を示すことはできないが、米国務省イラン担当特別代表でウィーンでの米側の交渉官、ロバート・マレー氏とその代表団が昨日(日曜日)交渉に加わった」と表明した。
ポーター氏は「私が言えることは、我々の優先事項は建設的な交渉の再開であるが、一方で双方ともお互いがBARJAM(核合意)[注釈:英語名ではJCPOA、包括的共同作業計画と呼ばれる]への早期復帰の達成を求めている。現在、イランがより建設的なアプローチを取っていると言うには時期尚早である」と続けた。
イラン学生通信によると、ウィーンでの7ラウンドの核合意再建協議第二回会合が数日間中断した後、先週の木曜日に再開したことを受けて、この米国務省報道官の上記の発言がなされている。
現在、BARJAMの交渉は、協定の当事者双方、多国間グループ、BARJAM合同委員会の作業部会レベルで続いている。イランは、米の非合法な制裁全てを解除するために合意に達することだけを目標として、ウィーン協議への参加を継続すると表明した。現在までの交渉の全体的な雰囲気は、双方から建設的だと評価されている。
2週間前にウィーン協議の第7ラウンドが開始するにあたって、イランは米の非合法な制裁解除及び核[計画]の措置に関する2つの合意案文書を交渉で提示している。交渉当事国はこれらの提案を精査した後、イランに返答すると決定している。
イラン外務次官及びウィーンの交渉トップであるアリー・バーゲリー・キャニー氏は、Press TV(イランの国営英語ニューステレビ)のインタビューに対し、ウィーン協議に関して「現在、6回のウィーン[協議」での合意草案文にイラン側の修正案と見解を盛り込んでおり、これらの交渉は順調かつ前向きである」と述べた。
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翻訳者:YK
記事ID:52031